むしゃくしゃして書いた、テキストなら何でもよかった
 
ニュースを見ているとよく聞く言葉があります。「かっとなってやった。今は反省している」。もちろん反省してもらわないと困るんですが、「かっとなって〜」というのは常套句というか枕詞というか、傷害事件や殺人事件には決まってこの言葉が使われるように思います。実際のところは容疑者本人に聞いてみないことにはわからないわけですが、粗暴犯は8割方この言葉を使います。ちなみに残りの2割は「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」という具合です。いちいち面倒なんで警察のほうでテンプレを用意しているんじゃないですかね。「『かっとなって〜』と『むしゃくしゃして〜』どっちがいい?『かっとなって〜』のほうが人気あるけどな」といった感じでしょうきっと。

ところで、かっとなって人を刺してしまったりするこの粗暴犯ですが、計画的に人を刺すよりも罪が軽いそうです。「かっとなってやった、今は反省している」と「かっとなって計画した、今は反省している」。被害者にしてみればその場で刺されるか後で刺されるかだけの話で、途中経過は関係なく結局は刺されるわけですから、これに関して重いも軽いもないような気がします。しかし計画犯は、法規範を充分に認識する機会があったにもかかわらず犯罪を犯したので刑が重い。という理屈だそうです。重いとか軽いとかを考えるのであれば、法規範を考える前にその場の感情で刺しにいくほうが危険ですから、どう考えても粗暴犯のほうが刑が重いと思うのですがどうでしょう。

人を刺すだの刺さないだのはちょっと物騒なので、コンビニを例にして考えてみることにします。弁当を買ったお客が「温めてくれ」と言って温めたが、意外に弁当が冷たかったという設定です。
・粗暴犯の場合
「お待たせしました」と弁当を渡すのですが、これが粗暴犯タイプのお客だと、「冷たいぞ!ちゃんと温めろよ!」と、突然ぶち切れるわけです。慌ててそこで「すいません。もう1度温めます」と言って温め直します。で、食べれないくらい熱い弁当を受け取り満足して帰るわけです。ごく自然なやり取りですね。特に問題はないようです。
・計画犯の場合
「お待たせしました」と冷たい弁当を渡されるのですが、無言で帰ります。しかし家に着くまでに色々と悪知恵を働かせるわけです。「本部にクレーム入れてやろうか」とか「電話で文句言って新しい弁当持ってこさせようか」とか「楽屋に連れ込んで唾吐きかけたり殴ったりしてやろうか」とかです。なんか最悪な展開になりそうですね。どうも粗暴犯のほうが罪が軽いような気がしてきました。
 
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