喧嘩、売ります
 
耐震性偽造マンションのニュースが毎日流れています。聞くところによると震度5にさえ耐えられないとか。うちの築18年のアパートだって震度5なら耐えられますよ。まったくひどい話ですね。例えるならフルスイングしたら折れて飛んでいくバットとか、80キロ以下にスピードが落ちると爆発するバスとか、まるで大惨事が約束されたようなマンションです。こんな大惨事予約済みのマンションを数千万で売ってしまうんですから、未必の故意による殺人罪を適用してもいいんではないでしょうか。
※未必の故意--実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。平たく言えば、「まぁ人が死んでもかまわんだろ」ということ。

それにしてもひどいのがヒューザーの小嶋社長です。先日の説明会でこう発言したそうです。
「阪神大震災では家がつぶれてもおとがめなかった」
どうやらヒューザーではインチキマンションだけでは飽き足らず、喧嘩も売っているようです。呆れてものが言えないというか、呆れてテキストを書かずにはいられません。

今回の事件はまだ調査中で結論に至っていませんので、突っ込んだところまでは書けません。しかしながら私個人として懸念しているのが、今回の事件は氷山の一角ではないのかということです。唯一の事件が唯一報道されるだなんて、これはあり得ないことです。正直なところヒューザー社長は「ツイてなかった」ぐらい思っているんじゃないでしょうか。それは「阪神大震災では家がつぶれてもおとがめなかった」という発言からうかがえます。多分これからの展開としては、インチキマンションが全国で次々と明らかになるのではないでしょうか。この予想がはずれることに期待したいわけですが、今まで誰も追及しなかったような(今回は建築業界の)暗部というものは、得てしてひとつのほころびから雪崩式に物事が運ぶものです。

お互いの利益を守るため、お互いが臭いものに蓋をする式の業界というものが、世の中にはいくらでもあるじゃないですか。私の身近なところだってありますよ。バイト先のコンビニです。「夜勤が廃棄食べてることは内緒」っていう約束です。バレたら夜勤のおいしいところが無くなってしまいますからね。じゃぁ小さい不正なら良くて、大きな不正だけだめなのか?asamaはずるくないか?と、皆さんから私にお咎めがありそうですが、言い訳だけさせてもらいますと、程度と線引きの問題だと思います。自分でケツを拭けるかどうかですね。

どうやらヒューザーはケツを拭けなさそうです。破産の法的手続きを申請しているそうです。「うんこはしたけど紙がないから誰か助けて下さい」と。誰か強度不足の紙貸してやってください。ケツ拭くとうんこが手についちゃうくらい薄いやつです。
 
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