うっかりさん、ケツを拭かれる
 
受験生に朗報(?)なのでしょうか。毎春の大学入試センター試験では1984年以来23年間、受験番号のマーク漏れや誤記のケアレスミスを0点にせず、通常通り採点していたそうです。今年は約7000件、去年は約6000件ほどあったそうです。何を生ぬるいことを。共通一次試験が始まった1979年から5年間は0点にしていたそうなのですが、あまりに気の毒という理由で採点するようになったそうです。本人には伝えずに。何をふざけたことを。

救済する必要などないと思いますよ。仕事だってそうじゃないですか。ミスをフォローするならまだしも、ミスがミスにならないのはおかしい。会社ではミスをきちんと報告できる人の評価が高いはずです。もちろんミスはしないほうがいいわけですが、ミスを隠すようでは下の下。しかしミスが表面化しないようでは下の下の下でしょう。

受験番号が書いていないような受験生はばっさり切ってしまわないと、大事な場面でミスをする人を大学へ送ることになってしまいます。いずれ社会へ出るわけですが、大事な場面でミスをする人を大学や社会が欲しがるわけないでしょう。大事な場面でミスをするのは日本代表のFWだけで足りてます。学力だけ求めているのであればそれでいいですけどね。じゃぁなんでゆとり教育なんて始めたんですか、と言いたいです。

気の毒だという気持ちもわからないではないですが、温情で他人のケツ拭いて一体何が試験なのですか。ミスをした本人が1番気の毒でしょう。自分の足りないところを気がつけないまま先に進まされるわけですから。悪いところは指摘されないといけません。物事は大げさに考えるとわかりやすいですね。うっかり服を着るのを忘れて電車に乗ったとしましょう。誰も指摘しなかったら乗ったまま山手線を1周、降りる気がなければ2周3周。たまたまうっかりさんが同じ車両に集まったら・・、女性専用車両の隣が全裸専用車両になってしまう日も近いかもしれません。

自分の経験を話しますと、いつぞやに真面目に職安に通っていた時のことです。まぁ職安に通うのが仕事になってしまっているようじゃ終いなんですけどね。それはさておき。まずは履歴書を郵送しろということで、履歴書を封筒に入れて送ったわけなんですが、定形外120円のところをうっかり80円切手を貼って出してしまいました。無論温情などがあるはずもありません。料金不足で送り返されてきました。お前なんかいらねぇ、と。履歴書に目も通してもらえなかったわけです。

「うっかりして人を刺してしまった。今は反省している」
「酒を飲んでいたがうっかりして車を運転してしまった。今は反省している」
うっかりがわからなければ反省もできやしません。
 
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