うっわぁ〜、懐かしい!
そしてたどたどしい書き込みだね。そこの掲示板の常連ではあったけど、あんまりあからさまな宣伝やリンク願いなんか出来なかった。だって、あまりにも見るところのないサイトだったんだもん。
保存用MOから、生き残っている中で一番古いサイトデータを引っ張ってみました。
どうぞ。
う〜ん、これは……開設してから一ヶ月過ぎたあたりの『よしポプ』だね。開設時のデータがないのが残念。この頃は何も考えず上書き更新していたんだ。コンテンツの数は今とほとんど同じだったけど、工事中が多すぎる。テキスト部分も少ないし、唯一目玉と呼べる……と思えたのが、『真・ポップンコントローラーの完成画像』ぐらいだもの(無論レポはまだ書かれていない)。リンク願いを始めたのは、もっと後だったと記憶しています。
思い出深いのがポップンリングへの登録。自分のサイトが『ポップンの輪』に加わる。もう、何かの神聖な儀式に赴く気持ちでした。そして、賜った『番号』は113。
……あぁ、遅いなぁ。
その時の、正直な気持ち。
こんなにもポップンが好きなのに、みんな昔からポップンを楽しんでいるのに、自分はポップン4と同時にやっとサイト開設。
出遅れた。
三桁になってしまっていた『番号』を見て、そう思った。
それが2002年3月24日現在、閉鎖中のページを含むとは言え、ポップンサイトは1183を数えるほどになっています。
いつの間にか、老舗みたいになってしまっている。不本意に。
webでの二年って、流れが早い。
この二年間、「よっしーのポップン」はどこへ流れ、どこへ行き着いたのか。
コンテンツはまだまだ、理想としている形にはほど遠い。
頭の中にあるものが、全て出きっていないもどかしさ。
webサイトに完成という終着など無い、という言葉もよく解るが、もっと何か出来たのではないか、という思いが常に付きまとう。
そもそも、何故ポップンをしているのか。何故ポップンでなければならないのか。
ポップン1に恐る恐る触れ
ポップン2をがむしゃらに叩き
ポップン3で上達の手応えによろこびを隠せず
ポップン4で倍速と出会い
ポップン5で等速への回帰
ポップン6には振り落とされ
ポップン7はまだ味わい尽くしていない
楽しいから、好きだからサイトを作った。
それなのに、ポップンはその難易度と展開速度をどんどん加速させ、私を置いていこうとしている。
高難度曲をクリアできなければ、ハイスコアを叩き出せなければポップンを楽しんでいることにはならない……という考えは、今日まで一番否定してきたことだ。
スコアやコンボというものは、常に前へ前へと駆けてゆく者の後ろに撒き上がる、粉塵の中に存在するものである。そう、スコアやコンボといった『結果』は常に自分の後ろにあるのだ。目の前にスコアやコンボを据えて、追いかけるのは間違っていると思っている。
(だがクリアラーやスコアラーという言葉が今や、卑称なってしまっているのは不本意だ。楽しんだ結果としてハイスコアを出した人を指さし「あいつはスコアラーだ」と言ったり、クリア出来ない曲を必死に練習している人に向かって「あんたクリアラーかい?」と言ったり、という現実はままある。少なくともシューティングゲーム等でのハイスコアラーは、ある種の英雄だったはずだ。音ゲーとシューティングを同列に語るのはナンセンスだが、クリアラー、スコアラーという言葉が称号として機能していた時代があったことを知っておいて欲しい)
スコアとコンボは、誰にでも、機械にだって理解出来る「ただのものさし」。
そこを越えた、自分の目標、基準、理想。
それこそが「きみのポップンミュージック」だ。
だが、そのように口に出しても
スコアやコンボ、クリアの可否を気にして「後ろを振り向く」自分がここにいる
いたずらに高難度曲に挑戦し
アムロに出来たんだ……お、おれだって!
クリアが全てではないと言いながら、未クリア曲があることを悔やむ
ぼくも……ニュータイプになりたい
ただ、ただひたすらに
「楽しいからポップンをしていた」自分はどこへ行ったのか
どこへ消えたのか
ポップンに長く触れたが故にいろいろなものにまみれ、皮肉なことになにが楽しいのか解らなくなってしまったのだ
冒頭の「開設のお知らせ」画像を探していたとき、興味深い画像を見つけた。
サブBBSに書かれた友人の書き込みのクリップである。何か思うところがあり、保存していたようだ。
古い日記のログを引っぱり出して調べてみる。2000年8月16日の日記に対しての友人の書き込みであるらしい。『よしポプ』が開設してから、五ヶ月弱。ポップン4が現役稼動していた頃だ。
そうだ、思い出した。
この日、日頃滅多に会えない友人をゲーセンに連れてゆき「自分の大好きなゲーム」であるポップンミュージックを見せていた時の日記だ。
その友人はポップンを……音ゲーなるものを全く知らない。
だからこそ、知ってもらいたかった。
「まずは、良い曲から」と『アンビエント』を叩き、「これが最高難度曲なんだ」とクリア出来もしない『パワーフォーク2』を叩いて見せた。曲セレクトにあわせて、可能な限りキャラの解説もした。ジュディさんを気に入ってもらえたのが嬉しかった。特にポップンをやらせようとも思わなかった。ただ、「自分の大いにお気に入りであるもの」を見せることが出来て、知ってもらえて嬉しかった。クリア自慢でもなく、スコア自慢でもなく、とにかくポップンを見せること、教えることが楽しかった。
あぁ
居た!
「楽しくてポップンをやっている自分」が居た!
「楽しくてポップンをやっている自分」を見つけた!
『よしポプ』が二周年を迎える少し前、ポップン8の情報がついに出てきました。
2002年5月に稼働予定、だそうです。
『よっしーのポップンミュージック』はただポップン4の頃からあっただけで、老舗でもなんでもありません。
むしろ、まだまだポップン初段。
初心で8に、挑みたい。
いつの日か、これがよっしーのポップンだ、と言えるように。
<了>
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