ポップン5ロケテニッキ

当時の息吹を、少しでも

2000.8/6 SUN

 金曜の夜から、ポップンBBSを賑わせている話題があります。「ポップン5のロケテストが新宿チルコポルトで始まった」というものです。
 第一印象。「早ッ!」。
 なんだかこの前ポップン4が出たような気がしているのに、もう5ですか? でも、ポップン4のゲーセンデビューって『よしポプ』の開設日と同じなんだよね……それってポップンの方が早いの? おいらが遅いの? もうさっぱりだよ兄さん!(仮想兄)
 おまけに最近忙しくってゲーセンどころではない。日曜日にこなさなければならない用事はうなるほどあるのだ。でも、新作のミミは興味あるなぁ……。並ぶのに費やす時間はもったいない。よし、ならば全力で用事を片づけて、ちょろっと新宿に足をのばし、脇からミミだけ見てくるとしようか。タイトルでニャミミは安定して見ることが出来るだろうし、新曲をミミが仮担当しているかもしれないし。
 そうと決まれば話は早い。家について、すぐ床につくことにしました。いうなれば、おやすミミ♪です。弁明の発言入れて、掲示板のレスはほったらかし。困った管理人ですな。

 翌日、家の用事をこなし、掲示板から皆の書き込みをテキスト化し、レスを打ち(まだアップはしませんでした)終える頃にはお昼になっていました。
 つづいて買い物の用事です。上野、秋葉原と移動し、今後のための荷物を抱え込んだ状態で、私は新宿へと向かいました。夕刻ではありましたが、夏日をともなう太陽は、まだ激しく輝いています。
 ポップン5に、いま近づいている。まだだ、日常を加速させろ。時と場合によっては実際に『叩いて』みようじゃないか。心はもう、新宿に飛んでいました。
 用事は、本来の予定の半分しか済んでいません。

 新宿に到着し、荷物をコインロッカーに。地上に出て携帯を取り出す。ミミストラップが新宿の街をとらえます。ポップンのロケテといえば、集まりそうな人は見当が付きます。『ニャミ通』のこすびさんに電話をしてみることにしました。先日28300(ニャミ)Hitを達成していたので、そのお祝いもしようかと思いました。さて、どんな風にお祝いしようか。以下妄想。

 「こすびさん!? ニャミヒットおめでとミミ♪(原音声ママ)」
 「あ、どうも(原音声ママ・淡々と)」

 よし、こういう展開ならネタになる! こすびさん、期待を裏切らないでくれ!
 おかけになった電話番号は、現在使われておりません(プー)
 
ドゥアハッ! そ、そういえばこの前日記で i モードの携帯に変えたとか言ってたなぁ……そのせいか。まぁよし! 現地で探してしまおう。うりゃ。

 馴れた足取りで新宿チルコへ。案の定中央に人の列が出来ています。人々の頭上にポップン5の新ポップが見えます。ポップのメインカラーは赤! マリィさんとジュディさんが顔を出しています。アオリ文句は『叩け! 僕らのポップン5。』。うむ、よし。『ロケテスト中』と書かれたミニポップにはキングが出張っています。15cmくらい? ちと欲しい。
 並んでいる人をざっと見渡してみる。知っている顔は……無い。残念。筐体の横から画面目視。
 タイトル画面でニャミとミミが踊っています。予想通りの展開。『5』の文字が音楽に合わせて拡大、縮小しています。ミミはミミは
 白のズボン、黒のシャツ、首にはスカーフ。シャツにはうさぎマークがプリントされています(ニャミはもちろんネコマーク)。バンザイとダンスを掛け合わせたようなリアクション。
 これは……バランスといいアニメーションといいシリーズ最高峰では!? 高まる期待ッ!

 くるりときびすを返して、新チルの入り口に向かうよっしー。帰るのではありません。ロケテストの列の最後尾につきました。もう黙ってられないですよ。一回はプレイして帰る! 決定!
 こなすべき用事はいったいどうしたのでしょうか。新宿のコインロッカーに突っ込まれた荷物の今後は!? いえ、今は目の前のミミでしょううりゃ。

 すぐに聞き覚えのあるメロディーが流れてきました。ポップンステージでかなり踏み込んだ『ヨーデル』です。ポップン5では、ポップンステージから『ヨーデル』『ミュージカル』『アニメヒロイン』の三曲が加わったのです。背後のタンクトップ姉さん(三人組)から「ヨーデルだよヨーデルー!」と興奮気味の声が聞こえます。プレイヤーの生の声。やっぱ来て良かった。つづいて聞こえる「かわいい」との感想。そう、今回キャラは(当然)全員書き直されています。かの『ヨーデル』担当のクララも手ポップン用に微妙に書き直されているのが見て取れます。『ミュージカル』担当のHOTARUとの書き分けもバッチリ。今回はコンパチだったキャラはすべて差別化が図られているようです。しかもBADを叩き出した時と(ヘコみ)、敗北時のグラフィックも別々に描かれているキャラも多いように見えます。今回グラフィック面はかなり強化されている模様。
 ピンポイントで紹介。

★スギくん
 ポップン1のシャメルのようなサングラスをかけて登場! 重ね着もお洒落なイケメン仕様。もとからイケメンだけどね。GREAT時にはお馴染みの「シャッターチャンス」アクション、フィーバーアクションはなんと両手の平を向けたあの「リエちゃんダンス」だ! レオくんとの描き分けも期待。特筆すべきは敗北時。サングラスをとってしょぼくれた顔をするのですが、目がBAD叩き出したときのアッシュと同じ! 眼鏡無くしたのび太ですよあれは。藤子.F.不二雄万歳!

★マリィ
 ダンサーとしての意地を見せてくれました。フィーバー時のダンス必見よ。
 ポイントは『腋』。いやさマジで。

★ジュディさん
 ポップン4では『ハンケツ』をかましてくれましたが、今回は『ハ○○○』! ハラキリぢゃないヨ! 今度は『ハラペコ』です! もう、これは見てくれ。待望のハラペコキャラだー! やったー!(歓喜)ハーラペコ、ハーラペコッ!(掛け声)

★TAMAKO
 新曲『パラパラ』担当の新キャラ。ガングロにしてヤマンバギャル、圧底サンダルにキララメメイク。特筆すべきは「キチンと人相が悪い」という点。今回の新キャラの中ではずば抜けてキャラが立っています。BADを叩き出したときのヘコみは「圧底サンダルで足をくじき白目をむく」。敗北用グラフィックは「ウンコ座りをしてカップラーメンをすする」という頭一つ抜きん出たものを持っています。注目。

 列の後ろであれこれ背伸びをして画面を見る。も、もどかしい! こういうときよっしーは、決まってマンウオッチングを始めます。人間ほど面白いものは無いってね。一人、前に並んでいる姉さんがミミの携帯ストラップを付けています。お揃い! 感激! さらに前に並んでいる姉さんが……なんとミミを使っているではありませんか! うわわ、野良ミミ使いって実際に見るのって六人目じゃないのか!? やっぱりミミ使いはいるんだ! 曲もそこそこに画面左側をあの手この手でのぞき見る。もう「頭ダンスマニアクス」状態。人には見せられん。
 ちゃんと動いているよ、踊っているよ、BAD叩き出せばビッチ決めてみせるよ、か、感激! ちゃんとミミしてる! そして曲終了。サッと幕が閉じて、開く。
 「コ、コスチュームチェンジ!?」
 なんとミミが海賊のコスプレで登場。いうなればパイレーツミミですか!? まさか、まさか……あの黒シャツに白でうさぎマークが入っていたのはスカルマークを意識していたとか? ってうかコナミさん、もっとバリエーション作ってください。いやマジでッ。
 せっかくだからニャミとコンビ組んで新曲『パイレーツ』でミミニャミを同時に登場させてくれ!
 ……ところでそれはどんな曲?

 列は流れ、だんだん画面をはっきりと見て取れる位置まで移動出来ました。なんだかポップン3の頃の画面に戻っているように見えたが……。っていうかミミ携帯ストラップの姉さん、そこまで引っ張っておいてスギくん使うのは反則であると思うのですがッ。
 もう画面をはっきり目視できます。

 画面構成は、ポップン3の頃に戻ったようです。4から採用された『半透明の背景』は無くなり、ボタンのグラフィックも平面表示になっていました。懐かしく、見やすい。
 前のプレイヤーがコイン投入。モードセレクト画面が見えました。画面の右に、キャラの全身イラストを大きく押し出したキャッチャーな仕上がり。左にはお馴染みのモード表示。『ノーマル』『チャレンジ』『フリー2』の文字が見て取れます。『エキサイト』は? そもそも『チャレンジ』って? 新要素が早速取り込まれているようです。黄色のボタンでキャラセレクト。画面下のキャラアイコンは4風味。ポップン4の頃のキャラも使用できる模様。後ろのキャミソール姉さん達がキャラと画面の感想なんかをのべあっているのがなんともいい感じ。ついちらと後ろを見てしまいます。
 ……? あれは……。
 あ、あれはこすびさんでは!? 見まごうはずはありません。ネコ耳つけてるし。嘘だけど。そうだよそうだよ、やっぱりロケテだもの、来ると思ったさ〜。ぶんぶん手を振る。手を振る……早く気がついてください。恥ずかティーから。ぱっとこすびさんが、こちらに気がつく。
 「こすびさ〜ん!」
 「よっしーさん!」
 「ミミ最高!」
 「ミミ最高!」
 賛同してくれてありがとう。あっ、でも「ニャミ最高」だったかも知れない。でもよっしーの耳(キャ☆)は、その辺都合良く出来ているのであえて聞き直さない。続いて一言。
 「電話番号教えて下さい!」
 それはなんか違うだろ。

 なにやらこすびさんは、十一時頃からこちらでお仲間とボーリングやゲーセンに行っていたらしい。今、新チル内にもお仲間が散っているようだ。しばしポプ5談義としゃれ込む。
 こすびさん現在の一押しの曲は『アレグリア』。なんでも『アンビエント』系のいい曲だとか。『ヨーデル』は一曲目にしてはやや難度高めだとか。確かにポプステの頃の譜面とは打って変わって、打ち込み系の譜面に仕上がっているようだ。これだけ長い時間並んで、一曲目で死んだらそれこそ喀血ものである。よし、ここは是非『アレグリア』やってみようじゃないか。
 もう次の次に筐体の前に立てます。一時こすびさんと別れました。さて、いよいよ間近で画面を見ることが出来ます。

 ここで前の兄さんはなんと『チャレンジ』モードを選択! なにやら条件とおぼしき項目が曲選択よろしく現れました。七万五千点以上でクリア、コンボ○○でクリア……どうやら曲ごとに課題を課すことが出来るようです。兄さんが選んだのは……。
 十万点でクリア!?
 しかもいきなり『アレグリア』選曲。いかに簡単な部類の曲とはいえ、いきなりパーフェクト狙いですか!? 新宿って油断ならねぇ。曲が始まる。……確かに、落ち着いた曲調でなかなか良いが、GREAT を着々と取っていくプレイの方に目が行ってしまい、曲を聞き込むどころではなくなってしまった。
 不意に、GOOD がこぼれ出る。あ、なんてこと。
 ですが、いきなりゲームオーバーにはなりませんでした。ただ『課題クリア失敗』という判定のようです。知っていたな、この兄さん……。
 二曲目の『フレンチポップ』、三曲目の『パラパラ』ではなにやらポップくんが猛スピードで、しかも波打ちながら落ちて来るのをバシバシ拾っていました。つうかいきなり現れる(サドゥン?)上に猛スピードだから譜面の構成すら読めない……。もちろん曲なんか聞くどころではありません。それでもしっかりクリアしてるし……音ゲーの王子様かい? 兄さん。
 クリア後に、見慣れない画面が現れました。一枚絵のグラフィックで、マユミさんと新キャラのカレンさんがツーショットで現れました。御褒美グラフィックでしょうか。しばらく後ろからの視線を気にしつつ、画面を流さないようにしていましたが、変化がないのでコインを投入してスキップ。いよいよ自分の番です。

 「5」の数字が飛び出すタイトル画面。有効であることは確認済みの「ハイスピード」を入れるべく、両側の青ボタンと押しつつスタート。キャラセレクト画面で確認するように黄色ボタンを押してキャラを入れ替える。モードはもちろん『ノーマル』。迂闊に他のモードやキャラを選んでしまったら泣くに泣けない。左の黄色を押す……ニャミ。あっ、なんか笑顔がステキ。確かめるようにもう一度。ミミが現れる。よし! ちょっとカラーチェンジを試す。緑ボタンを押すと、例のスカルうさぎ黒シャツが白と水色の横縞シャツに替わった。ボーダーって言うんですか? あるいはジュディさんのお下がり? 謎。
 さらに緑ボタンを押すと、4ミミが現れました。1〜3のミミは省かれているのか? ……まぁここではよし。スカルうさぎシャツに戻して、確信を持って赤ボタンを押す。もう確認確認また確認です。

 さて、一曲目は何をやろうか……。『アレグリア』に決定していたけど、前の兄さんがもうやったし、かぶせるのはよっしーの流儀ではない。そもそもあの兄さんよか上手く叩けない。
 決まり。『ヨーデル』は敬遠。先ほど一枚絵を拝んだカレンさんの『ニューエイジ』にしておきましょう。一曲目の最低難度曲。えぇい、初見クリアするのはともかく、初見を標榜するのはただの『どうよ』だから良いのです! っていうかカレンさんステキですし。オリエンタルな和服に物憂げな瞳、シャギー入った髪はちょい今風。マユミさんと何か関係はあるのだろうか。そもそも『ニューエイジ』ってどんな曲よ!? だれもやってなかったしちょうどいいや。HERE WE GO! 画面下のキャラカーソルが、パタパタとすべてカレンさんのキャラアイコンに変わっていきました。
 お馴染みの歓声が鳴り響き、曲名が表示。ポップン4では画面の左右からキャラのバストアップのイラストがスライドしながら現れましたが、5ではキャラの全身像が頭から起きあがってくる演出に変更されていました。細かい変更だけど、盛り上がる。
 肝心の曲は……オリエンタル系和楽器曲ですか!? あああダメ、こういう曲凄く弱いのです。なにげにそんなCD結構持ってるし。よっしー的にかなり当たりの曲。ハイパー至上主義ではないけれど、曲の寿命を延ばすためにもこれはハイパー曲対応希望。これはもうポップン5からのプレイヤーの皆さんにもオススメ。カレンさーん!(何)

 二曲目……どうしたものか。ポプステからの新曲『ミュージカル』はホタルさんがちゃんとクララと描き分けられていて、かなり可愛いのですが、譜面は結構難しめ。プレイする人も少ない。ジュディさんの新担当曲『USダンスポップ』も魅力的でしたが、ゲージギリギリでクリアできなかった人を二人見ているので、これも敬遠。リズム取りづらいのか? 5のジュディさんって縦にノリノリでステキなんですがねぇ。二曲目決定。『センタイ』! そう、噂の「ビーマニ戦隊ポップン5」のテーマソングですよ! つうか新曲なんですが。何度か譜面を見た印象では、同時押しを処理できればクリアできそうです。よし、決定!
 最初の数個のポップンくんを叩き終わったとき、待ちかねた音声が響きわたる。
 ビーマニ戦隊、ポップン5(ファイヴ)!
 そう、このノリです! もう画面の左上に時刻テロップが見える勢いです。スタート時にハイスピードを入れていますから、同時押しも見やすくなっています。これはもうノリノリで叩くのが正解。譜面もほとんど見ていないので、飛んでくるポップくんをバシバシ拾っていく感覚が新鮮。こればかりは新曲の特権です。最後まで緊張感を持続させつつクリア。もうよっしー的にノルマクリア。そりゃあ三曲目は……決まっていますよね。

 ポップンステージからの待望の新曲『アニメヒロイン』ですよ! だれもが一度は夢見た「手でアニメヒロインをプレイできたら」の夢がとうとう5でかなうのです。しかも前の数人は奇遇にも誰も『アニメヒロイン』を叩いていなかったので、ギャラリーの周りの空気が変わるのを感じました。あぁ、やはり期待していたのですね!? でも……ポップン5では『マジカルガール』担当のマジカルメグは、製品版ではどうなるんだろう? 魔女っ子独占禁止法(1ゲームにつき魔女っ子は一人という法)に抵触しないのかな。……まぁいいや。
 ポップンステージであれほど聴いた前奏がポップンミュージックの筐体から流れる。あっ、始めが『緑』と『白』だなんてニクい!(ポプステと構成が同じ)

 ♪女の子は 魔法の扉を 開いて 恋がはじまるの……

 もとより『アニメヒロイン』は、アニメロらしくメロディーラインがはっきりしている。もう目押し云々ではなく、ノリノリで叩けます。耳で聴いて、頭で無理に変換せずとも手が動く。
 楽しい! これぞポップン!
 曲の持つノリがギャラリーにまで伝わる感覚ってありますよね? 今がまさにそれ。特別コンボが繋がるわけでもスコアが高いわけでもありませんが、皆が画面に、譜面に、曲に注目しています。あぁ、願わくばこのライヴ感が製品版が出ても続かんことを!
 ポップン5、楽しすぎです。

 指先に心地よい余韻を残して、筐体の前を去りました。無事に三曲クリアできました。さらばポップン5、この次は製品版で相まみえましょう。
 ふらりと新宿チルコの入り口に向かうと、見覚えのある面々と遭遇しました。こすびさんと行動を共にしていた人たちでしょう。向こうもこちらにすぐ気が付いたので、早速挨拶を交わしました。程なくこすびさんも合流。そして意外な一言。
 「あっ、そうだ。清水ゆうきさん来てるの知ってます?」
 「えっ、来てるんですか?」
 訊くところによると、後ろに並んでいる水色シャツの男がそうだとか。ハワワ、せっかく山梨から来て居るんだから挨拶してこなくっちゃ!
 新チルの中に舞い戻る。……あの男に間違いない。肩を叩く。
 「あ、あの、もしかしてインターネットとかやってます!?」
 もう少しましな挨拶は出来ないものか。

 短い間ではありましたが、お話しできました。今度はもっとゆっくりお会いしましょう。別れを告げて表にでる。全員居なくなっていました。あーもう、気が早いんだからッ。先ほど教えてもらったこすびさんの携帯に電話をかける。……まだ近くにいる模様。場所は新宿、見慣れないビルの中にあるメキシコ料理店風の店。皆に追いついてふと思った。
 おれって飛び入り参加状態……?
 ビルの中の店は、意外なほど広かったです。

 ステージで大音響のサンバが繰り広げられています。ぞろぞろと席に着く。十人以上居るのでしょうか……。こすびさんによると、十一時くらいからボーリング行ったりゲーセン行ったりで、少しずつメンバーも増えているとか。うーん……面識があるとはいえ、挨拶はしておくか。
 その時、テーブルの上に「Mr.ドリラー」のホリ・ススムくんのプライズもの人形がいくつも出されているのが目に付いた。
 「あの……こすびさん」
 「はい?」
 「ドリラーオフですか?」
 「ドリラーオフです(即答)」
 普通に自己紹介しておこう……。

 提案者であるよっしーから自己紹介。面識のある人は多いが、ハジメマシテの方もいるし、名前も知っておきたい。しかし改めて見渡してみると人数多いなぁ。十人以上居たのかな? ニャミ好き好きポッパーこすびさんを始め、ミミ好き好きポッパーのよっしー、キャンディ好き好きポッパー、セクシー系片手ポッパー、暫定幹事、パパ、ママ、ムスコ(三歳・パツキン)……うん、なんでもアリのオフなのだな。安心した。
 ピッチャーに入ったビールが皆の周りを何周もし、タコスを巻きながら雑談に打ち興じる。あぁ、お酒呑むのも久しぶりだし、やっぱ楽しいな。逆にポップンオンリーオフでなくて良かった。さっそくピッチャー片手にビールを注ぎに回るよっしー。
 「さぁこすびさん、どうぞどうぞ!」
 「あ、え、えーと、ミミに注いでもらえるなんて、光栄ニャミ!」
 ありがとう、この展開を待っていたんです。

 サンバのステージが二周する頃、こすびさんの携帯が鳴る。うーん、さすが i モード、よく電波入るなぁ。……おいらのが悪すぎるだけか?
 「こすびさん、誰からですか」
 「上チャリさん。都内のポップン叩き終わって、今池袋だって」
 都内のポップン叩き終わった!? あああ、なんかついにそこまでやったんですね? まさか都内全制覇とは……遠征ポッパーここにありって感じだよなぁ。

 まったりとした時間が過ぎ、ビールも底をついたところで第一次解散。もう少し残っても良かったのですが、帰り道も一緒なのでこすびさんと帰ることにしました。さようなら皆さん、今度あうときはポップン筐体の前……で良かったのかな? Mr.ドリラーの前かも知れない。
 帰りがてら、新宿チルコに舞い戻る。清水ゆうきさんは、もう居ないようだ……。だがすぐに見慣れたポッパーがロケテストの列に並んでいるのを見つけました。上チャリさんです。
 なんていうか、凄い体力。ロケテストはほとんど毎日来ているのでは? っていうか、都内ポップン制覇した人か〜、輝いてるよあんた……。
 ※後日確認したのですが、叩き終わったのは『都内の全ポップン筐体』ではなく、『以前叩いた都内のポップン筐体を全部』が正解でした。でも、一瞬とはいえ「そうか、都内のポップン全制覇か!」とか思わせてしまうのが、上チャリさんの凄いところだ。

 新チルを出てこんどこそまっすぐ新宿駅へと向かう。
 なにげに、こういう時間というのは貴重だ。オフラインの友人は誰もポップン、つーか音ゲーをやらないので、ツーカーで話が通じるのはこんな時しかないのだ。ポップンネット四方山話、互いの近況、業界裏話などが電車の中で展開される。そして定刻で走る電車。あぁ、ここでもう降りなければなりません。

 ありがとう、やっぱりロケテに来て良かったよ。

 自分の用事は、半分しか済んでいないけどね。とりあえず、掲示板のレス打ちからスタートだ。
 ポップン5のロケテのことも、少しはネットを通じてみんなに知らせたいことがある。
 『叩け! 僕らのポップン5。』
 不意に、ポップのキャッチを思い出す。
 とりあえず、確かにポップン5は僕らの前に姿を現しつつあることから、書いてみようか。
 すべては見えないが、確かに見えた新しいポップンの姿を、あなたに。

 <ポップン5ロケテニッキ・完>



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なんか間違いだらけですんまそん。
でも新宿のロケテ(一回目)ではニャミミのズボンは確かに白だったし、スギくんの目も「3」だったよ……?
あっ、でもポプステの『アニメヒロイン』の最初は「左緑」と「左赤」でした。めきょん。

Presented by yossy