お茶の間ポプ6談義〜版権曲ってどう?〜

お茶の間考察

登場人物紹介

よっしー

真・ポプコン作成者にして無軌道ポッパー。
全体的に、なんかアレです。

ベルベットくん

インド生まれ(本当)のにくいあんちくしょう。日本で居候中。
発言に屈託がない、っていうかそもそも誰だコイツ。

〜都内・某六畳間にて〜

よっしー「フム、ベルベットくん。見てくれたまえ。
     真・ポップンコントローラーの上に板を置き、卓として使用することに成功した。
     これでこの六畳間も有効利用できると言うもの」

ベルベット「そうかい。茶碗置くから早く退いてくれ」

よっしー(以下ヒップ)「相変わらずつれないな、ベルベットくんは。
           まぁいい。こちらのみそ汁も用意できたぞ」

ベルベット(以下ロック)「おかずはまたアジのひらきか。進歩がないな」

ヒップ「みなまで言うなッ! これはその、太陽の光でアミノ酸が……
    いろいろアレしておいしいのだッ!」

ロック「はいはい。それはそうと、コントローラーをこんな風に使っていいのか?
    まぁ最近使っている様子もないようだが」

ヒップ「フム、今はポップン6が楽しいからな」

ロック「6か……最近どうよ?
    ロケテの時から『ネオ・ポップン1』と吹いて回っていたのが印象的だが」

ヒップ「吹いて回る……というのは兎も角、そう主張していたことは確かだ。
    ポップン6はこれまでのポップンとは大きく変わったからな」

ロック「版権曲か」

ヒップ「その通り。ベルベットくん、今日のテーマはそれで行くぞ。
    まず第一に、版権曲はどこから来たのかを明確にしておこう。はいドン」

ロック「アニメロだろ。ポップンミュージックアニメーションメロディー」

ヒップ「左様。ポップンミュージックと同じシステムでアニソンの曲を楽しめるゲームだ。
    ここでのポイントは一つ。同じシステムと言うことは、同じ筐体で遊べると言うこと」

ロック「うむ。現にポップン筐体で稼動しているアニメロをいくつも見ている」

ヒップ「そう、そこだ! 一つの筐体に二つのゲームという現実!
    あ、ベルベットくん。お茶が入ったぞ」

ロック「いつの間に……。それはそうと、言わんとしていることが解ったぞ。
    ゲーセン内で必然的に筐体の奪い合いが起こったわけか」

ヒップ「飲み込みがいいな、ベルベットくん。
    それが顕著に起こったのがアニメロ2号が出たときだ。
    オペレーター側は最新の、高インカムを期待できるゲームとしてアニメロ2号を入荷。
    しかしプレイヤーの目は二ヶ月後のポップン5に向いてしまっていた」

ロック「一応最後まで聞いてやろう。ほら、飯だ」

ヒップ「ウム。アニメロ2号は一ゲームとして優れていたが、すべてのポッパーがアニメロを
    プレイしていたわけではないと言える。どれほどのインカムが上がったかは不明だが、
    ポップン5が出るまでの間……二ヶ月間でどこまで『元』を取れたか!
    ……ポプ5が出てもなお、アニメロ2号のままだったゲーセンは多かったな」

ロック「憶測の要素が多すぎるが、オペレーター側に筐体を二台入れる余裕が無く、
    結果アニメロ2号とポップン5が足を引っ張り合ってしまった、という構図は見えた」

ヒップ「そこを解ってもらえれば上等。では、この現状を見てコナミはどう考えたか」

ロック「来るか!?」

ヒップ「おう! ヒップホップとハードコアの!」

ロック「必然的融合!」

ヒップ「ポップンとアニメロの!」

ロック「必然的融合! ……なのか?」

ヒップ「常に問題意識を持つ。その意気や良し。ベルベットくん、おかわり」

ロック「いつ食べたんだ!? それはそうと、現実としてポップン6に版権曲は入った。
    これはまず受け入れなければな。問題はその後。これを快く思っていない者も多い」

ヒップ「ウム、背景の説明はここまでだ。
    ここからは現実に目の前にある版権曲をどう捉えていけばいいのか考えよう。
    先に『ポップン6はネオ・ポップン1』という考えに至った経緯をざっくりと。
    ポップン1〜3は三部作、4は集大成、5は一つの到達点と考える」

ロック「概ね同意」

ヒップ「6からポップンは一つの岐路に立たされた。純血を保ち、進化の枝を細くするか。
    それとも『外部の血』を取り入れ、より種として強く生きるか」

ロック「プレイヤーの声の届かないところでそれは決定されたな。
    笑点やらルパンやら、ロケテの前からだいぶ騒がれたのは記憶に新しい」

ヒップ「ム。ここではあえてifの話はしない。外部の血を取り入れたポップンについて話そう。
    とにかく! ロケテの前から各ポップンサイトは揺れた。ここで自分は何をすべきか。
    必要以上に皆を不安にさせないようにしよう、と思ったのだよ」

ロック「それでロケテから帰るなり掲示板でこう言い放ったのか。『安心した』と」

ヒップ「ドゥフフフフフ、ブラフも入っていたが、あれは正直な感想だ。
    一ポッパーとして純血を保ったまま進化したポップンも見てみたかったが、
    版権曲もいい出来でしたよ、ととりあえず皆を安心させようと試みたのだ」

ロック「おっと。問題が解決したと思わないことだ。
    版権曲の是非についてなにも聞いてはいないぞ。
    いや、まずはこれだ。版権曲をどう思っている」

ヒップ「居候だな」

ロック「?」

ヒップ「アニメロという居場所を追われ、ポップン家に入ってきた居候だ。
    『皆に快く思われていない』なんてところなんか言い得て妙だ。ぎゃはははは!
    あ、兄貴の名前はビマ兄ィで、血の繋がった妹はポプ美だな、うん」

ロック「……真剣に訊いたおれが馬鹿だった」

ヒップ「まぁ待て。ベルベットくん。私も一時は版権曲導入に揺れたポッパーだが、
    楽しく版権曲も叩いているぞ。
    それに居候とはいえ、ないがしろにしては人情的に可哀想だ。
    次は居候くんのいいところを話そう」

ロック「居候言うな」

ヒップ「コホン。まず、ポップンはゲームとして非常に長く続いた。
    このままヘヴィーポッパーにしゃぶりつくされ、ゲームとして先細って行く前に、
    こうして版権曲が入ったのはタイミングとしては悪くない。
    『集大成』である5が出た後でもあるしな。いかん、みそ汁が冷める。ずっ」

ロック「そこでアレか。ネオ・ポップン1という解釈」

ヒップ「そう、それそれ」

ロック「忘れていたくせに。して、版権曲によってもたらされた利点とは」

ヒップ「ライトポッパーが入り始めた。知っている曲がある、というのはやはり強いな。
    ポップンというゲームの底辺が広がるのは、喜ばしいことである」

ロック「その点は同意。笑点なんか親子連れを呼ぶからな。二世代ポッパーも良い」

ヒップ「なごむね。なんにせよ、版権曲のおかげでいいカンジに壁を壊すことが出来た。
    いざ走り出してしまえば、版権曲も結構上手く稼動してるよ。
    純血のポップンもいいだろう。アニメロもいいだろう。
    でもこれを一番言いたい。ポップン6、面白いよ」

ロック「ツッコんでおくが、まとまってないし問題も解決していないぞ」

ヒップ「問題の解決? フフフ、いいのさ、もう。
    せっかくのポップンパーティー、楽しまねば。
    しかもポプ6のオープニングアニメーションを見たか?
    ミミニャミのコスプレショーのテレビ中継風味だったぞ。
    ブラウン管から、アナザーポップン! たまにはあんなのもいいじゃないか」

ロック「……まぁいいか。これ以上蒸し返す気はない。飯も冷めるしな」

ヒップ「いや……待てよ」

ロック「どうした」

ヒップ「ポプ美はやっぱおさげの方がいいよな!? 設定的に」

ロック「いいから黙って飯を喰え!」


 御飯食べたらポプりに行こう。
 晩御飯には間に合うように。

<お茶の間ポプ6談義・完>



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