●参考になりそうな資料を探しても原理の解説とか発電所の大きなタービンの写真くらい、模型の資料もあることはあっても満足のいくものはなかなかありません。

手始めにアルミの円盤に放射状の切り込みを入れひねってプロペラの様にしたものに蒸気を当てて回してみました。

無負荷では高速回転しますが負荷をかけるとかなりスロー回転に、ブレードの曲げ方を変えたり蒸気の当たる位置を変えたり、ベルトで減速してみたり、でもあまり代わり映えしません。

幸い手元の古い本に載っていた自家用水車の中に「ミッチェルタービン」という水車がありました。
普通、タービンは回転翼と固定翼を軸方向に並べてエネルギーを有効に使いますが、この「ミッチェル型」は一枚の回転翼で効率を上げられる様になっています。

さっそく作り変えてみたところ少しましな状態になりましたが、それでも目標の空を飛ぶまでは程遠い状態。ノズルの角度を変えたり穴の大きさを0.1mm単位で変えてみたり、ボイラーの火皿を大きくしてみたり、スーパーヒーターを強化したりなんかしたりして・・・

結論 !! このタービンで空は飛べそうもありません。トホホホホ・・・・

●ミッチェルタービン
ブレードに吹き付けられた蒸気は回転翼の中央を通って反対側のブレードに当たります。
1度食べたら2度オイシイ・・・?
●ミッチェルのブレードは切れ込みにはめてCAで固定してあるだけですが高速回転しても抜けることはありません。
左上のブレードはひねり型2代目のものです。
●空き缶利用のボイラー。
塗料のシンナーが入っていた130cc位の缶に、25ccの水を入れ湧かします。火力が強いので1分位で蒸気が出てきます。
●さらに小型の空き缶ボイラーや空力ボイラーなど作ってみましたが、このタイプでは軽さとパワーに限界がありそう・・・
●ボイラーの内側。
手前の火皿はアルコールをしみ込ませるガラスクロスを敷いた上をパンチングメタルで被ってあります。
この火皿は燃焼時間は短いかわりに火力が強く排気孔からだけでなく吸気口からも炎が出たりして、初代[FRYINGLOCO]と同じくやはりガメラ状態です。

また軽くするためにスーパーヒーターや火皿もアルミに取り替へ、オマケにビスナットもアルミリベットに替えてみましたが問題は別な所にあるようです。

ヤレヤレ・・・

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