今月の特集! 宇宙人は実在するか!
(深い。テーマが日本海溝のように深い)

 宇宙は広い。海が広くて大きいのとは比べ物にならないほど広くて大きい。そんな広くて大きい宇宙の中で、我々は独りぼっちなのか。宇宙人はいるのだろうか? バルタン星や、イスカンダル、クリンゴン星やバルカン星には、高等生物は住んでいないのだろうか・


 
索引
宇宙人て何だろう。
地球以外に知的生命はいるのか。

どうやってここまで来たのか

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宇宙人て何だろう

 

 だいたい宇宙人て、日本語は正しいのか? こんな根本的なところから入って見る。例えば東京都民と言った場合、東京都に住んでいる人の事をさす。決して埼玉や千葉や静岡に住んでいる人の事ではない。ましてや東京都民銀行員の事でもない。日本人と言った場合は、国籍とかのめんどくさい事が出てくるけれども、基本的には日本人から生まれた、日本に住んでいる人。ただ、住んでいるだけではだめ。じゃあ、地球人は地球人から生まれた人。これらをまとめると、以下のようになる。

 ・東京都民  = 東京都に住んでいる人のこと。生まれは問わない。
 ・日本人    = 日本国籍とかのめんどくさい定義がある。基本的には日本人から生まれた日本に住んでいる人。
 ・地球人    = 地球人から生まれた人。

 XXX人といった場合、この様に定義はまちまち。しかしながら、東京都民は日本人の真部分集合であるし、日本人は地球人の真部分集合であるから、東京都民は地球人といった定義がなりたつ。ここは地球人を代表にとり、宇宙人と比べてみよう。地球人も宇宙人も、ともに”人”という文字が付く。地球人の人とは、当然人間を指す。猿や鯨を指さない。(ウルトラセブンに出てきたノンマルトも地球人だから2種か)しかしながら、バルタン聖人はどう見ても蝉にしか見えない。バルカン星人やクリンゴン聖人は人には見えるけど、冷静に考えれば人間とは変わっている。その他の宇宙人も大多数がモンスターだ。こう考えると、宇宙人の”人”とは人を指す言葉ではなく、単に知的生命体を指す言葉と置き換えてもよいであろう。宇宙人=宇宙の知的生命体である。と、言うことは、地球人も宇宙の知的生命体であるから、宇宙人の真部分集合である。宇宙人はいた。


地球以外に知的生命体はいるのか

 私が持っている資料を調べて見た限りでは、地球以外の天体にも知的生命体がいると、科学的に初めて主張したのは、十六世紀のイタリアの哲学者、ジョルダーノ・ブルーノ。当然、時代が時代のヨーロッパだし、彼の考えは当時の権力により強く否定され、取り消しが要求された。しかし彼は自説を曲げなかったため、火あぶりの刑になってしまった。ああ、宇宙人の犠牲者。
 閑話休題。冷静に考えて見よう。地球は一部の人から奇跡の星と呼ばれている。どのへんが奇跡かというと、地球の大気成分、太陽からの距離、地球の質量が生命を生み出すのにドンピシャだったということだ。確かに奇跡である。しかし、地球に起こったことが他の条件の整った星で起こらないと考える方が不自然である。一部の熱心なキリスト教徒は否定するかもしれないけど。更に進んで考えれば、地球型の生命体しかいないと考えるのはどうだろうか? 蛋白質型の生命体は、確かに地球のような環境でないと生きられないと思うが、もしかしたらそれ以外の生命体があるかもしれない。そうすれば、何も地球のような環境である必要はない。宇宙は海より広くて大きいのである。きっと知的生命の一つや二つは、いてもおかしくないだろう。


どうやってここまで来のか

 宇宙人がいるというのと、地球まで来れるというのは別問題である。何度も繰り返すが、宇宙は広くて大きいのだ。考えられないくらい。恒河沙(数字の単位、兆や京よりもトテモでかい。ガンジス川の砂の数のように多い事を言う)、阿僧祗(サンスクリット語のasamkhyaの音写。恒河沙より、大きな数の単位。10の56乗として知られる)のように大きいのである。地球に一番近い恒星である、ケンタウルス座のアルファ星でさえ、4.4光年も離れている。光のスピードで4.4年だぞ。木星探査衛星、ボェジャ−が木星まで行くのに何年かかったと思っているの。ちょっくら他の星に探索に行くのは至難の技である。あなたは思うかもしれない。宇宙人は科学力が発達しているので、光速、又は光速を超える推進力を得られるエンジンを持っているかも知れないと。ウンニャーNOT。理論的に無理である。光速を超える物体は物理学上存在しない。ぎりぎり妥協して、光速まで推進力を高められるエンジンを考えて見るとこれも恐らく不可能。通常の速度では、与えたエネルギーの平方根の2乗に比例して速度は上がっていくらしい。しかし、光速近 くになると、エネルギーが質量に変わってしまい、速度は上がらなくなるそうだ。で、考えられるのがワープ航法を宇宙人が開発しているという説だ。宇宙戦艦ヤマトで有名なやつ。ワープ航法には幾つかの種類がある。まず、ヤマト型。時空を捻じ曲げてその中を通過するという力技。ヤマトは西暦2199年にこの方法を用いて14万8千光年離れたマゼラン星雲内にある、イスカンダルに放射能除去装置を取りにいくはずである。でも、どうやって時空を捻じ曲げるんだろう。そのへんの説明がまったくなされていないぞ。捻じ曲げて4次元空間を通るらしいんだが・・・。だいたい4次元空間とかあるのか、実際。まあよい。宇宙人は科学が進んでいるから、この所は解決しているとしよう。もうひとつは、と、いってもこの方法を用いている船はこれしか知らないけど、それはUSSエンタープライズ号。知らない人はぜひこのHPを見てみよう。正式名NCC−1701。宇宙艦隊所属の戦艦である。この宇宙船はワープ1からワープ12までワープスピードを変えられる。これを見ても分かるよ うに、ヤマトのように空間を捻じ曲げて光速を超えていないのがわかる。2基のワープエンジンが特殊な重力場を発生させ、艦全体を特殊な時空の歪みである亜空間で包み込み(ワープフィールドと呼ばれる)、通常空間における時間ファクターをワープ・フィールドが変化させることで、エンタープライズ号自体は光速以上のスピードを超えないで、光速以上のスピードを得ることができると言う物である。つまり、回りの亜空間が光速を超えた状態で普通の宇宙空間を移動しているのであり、4次元空間を通って移動するのではない。おお、なんかしらんがヤマトより科学的な気がする。最高光速の1728倍のスピード。(ワープスピードはワープ係数の3乗に光速を掛けたもの)これなら、アルファ星ぐらいなら隣の家にサンダル履きで遊びに行く感覚である。
 もし宇宙人がこれらの航法を開発していたら、地球に来ることは可能である。開発してたらね・・・。







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