ナノカニッキ

2004.11/29 SUN「やぁ、僕だよ」

 ピカソだよ


 お久しぶり。覚えてるかなぁ、社内で頼りにしてたおいらの相棒がとらばーゆするって話。
 一週間前、無事彼は新天地へ旅立ちました。おめでとう!

 で、この一週間一人でふんばってきましたー。来週も。再来週も。来年も。

 面白いことに、一人減ったこの状況で人員補充しないつもりらしいですよ。ガチで。

 金曜の夜に、部長とタイマンで「フライデーナイトフィーバー in 焼き肉屋」までやってきましたがマジらしいですよ、やっぱり。えぇ、数週間前から聞いていたとおりの展開です。


 とーぜん私も「何故人員補充しないのか」という話を幾度もしてきましたが、小学生にも判る足し算割り算で人一人雇うことのリスクの高さを説明されたりー。
 人が一人増えると、当然ノルマ二倍だしー。でも、二人いても売り上げが二倍になる見込みないしー。でも仕事量は変わらないわけだからそれ一人でやったとしたら給与の分配もいいカンジになったりー(理論上)。


 「人件費がかかるから人は増やせない」なんて、いきなりベッドの稼働率が100%であることを求められ続ける病院(どこもそうです)のナースみたいなこと言われてもッッ。

 「二人サポートを付けるから大丈夫なはず」って! その二人ってMacをろくすっぽいじったこともない物流部の人ですかァー! うち一人はパートさんだし。居る時間も限られてるし!

 サポートに付く人にしても寝耳に水だろうよ。お疲れさまです! 使ったことのあるソフトがインターネットえくすぷろーらー? パス……ペジェ曲線扱えるとイラレでもフォトショでもお手伝い出来るとこあるけど……いやなんでもない。


 おいらが事故にあったり病気になったりしたらどーするつもりなんでしょ。
 部長はいざというときに人が発揮する力を信じてるようだけど(=私がいなくてもなんとかなる)。うんそうそう、意外にね、会社に於ける人一人の価値なんて小さいもんですよ! 私の試算では、社内で二人、社外で五、六人ぐらいしか困らないよ、うん。
 だから家族に何かあったらシゴト投げる気満々です。親の葬式の時にシゴトしたくない。


 で、この前のフライデーナイトフィーバーに話が戻りますが。
 何度目か忘れた説得を試みましたが、まだ部長は我々が今の体制でやれる、と信じてます。人を雇う金がもったいない、なんて次元ではなくてやれる、やっていけると『俺たち』を信じてるのね。うわー(棒読み)。

 肉をつつきながら(どこの完璧超人の話してるんだろう)とか思ってた。

 慈愛に満ちた瞳で「この苦しみを乗り越えれば、おまえはもっと大きくなれる」、ですか。

 いい話だ(銀幕の中なら)。


 全力で現状に対して相撲取ってきましたが、今からは現実と相撲取らなきゃいかんようです。


 だが……


 私も、いざというときに人が発揮する力を信じてるクチでね……実は。


 ここでなんとかしたら、日本刀のソリッドさを、多少身につけることが出来るかもしれない。


 シゴトと更新両立できたら、たぶんベルトで変身できるよ?


 そうだ、今言っておかないとたぶんもう一生言えない!
 「俺一人で充分だ」


 ナースの忙しさに比べれば屁でもない。

2004.11/23 TUE「運命の切り札をつかみ取れ」

 ブレイドはいつになったらこういう話になるのかしらん。


 それはさておき、本日は恒例の菓子パンオフに参加してきたよ。そう、各自自慢の菓子パンを持ち寄りつつ青空の下で食すというそれ。「菓子パン」と言っているのに総菜パンが集まりがちな愉快オフさ。

 円安ドル高の昨今、亀戸自慢の亀型パンも買いやすくなっていよう、とか思って店舗に足を向けるも運悪く休業日。保険のためと思って買っておいたミニウインナークロワッサンロール(正式名は失念)だけというしょんぼり手土産。やむなく二軒目の行きつけのパン屋に立ち寄り、珍しいと思われるカスピ海ヨーグルトを使用したパンを追加購入。
 時間がないので、いそぎ原宿、代々木公園へ。原宿なんてオサレな街、久しぶりに来たよ。縁のなさという意味では、まさに最果ての地と言えよう。

 オシゴト組がいるので、菓子パンオフは少人数でスタート。
 だが、いざ樹木の下でシートを広げて座り込むと気分は高鳴る。こんなピクニックめいたこと、日頃やらないもんなぁ。

 人がもう少し集まるまで、軽くカードゲームを楽しんだり、軽い体操で新鮮な酸素を取り込んでみたり。代々木公園っていろんな人がいろんなことしてるからあんまり変なことしてても目立たないような気がするよ。七才女児全力のスイングで挑むバトミントンの隣で、馬式立ち(見たことはあると思う。カンフー映画とかで)しててもNO問題!

 木登りは服が汚れそうなので止めといた。
 童心に返りきれない我。


 ほどなく人も集まってきたので、屋台のカレーなどを食しつつ皆の自慢のパンをつまむ。もう三時前だったのでお腹ぺこぺこさ。地元の特色が出たパンはよいね!


 日が傾いて肌寒くなってくる頃、オシゴトが終わる頃のCATさんと合流。CAT亭におじゃまさせていただきました。
 ここでまたも新しいカードゲームが登場! ぼのさんは本当に物持ちだなぁ。
 金を掘るドワーフになるゲームで、金を掘る側と掘るのを邪魔する側とに別れてプレイする。しかも誰が金を掘ろうとしているのか、誰が邪魔をしようとしているのか判らない!
 プレイ内容から「役割」を見抜く必要があるのだが、これがまた熱い。「通路の書かれたカード」で金鉱を作り上げていくというのも、私の好みだ。無論、金を目指す側はガンガン掘り進む。邪魔をする方はさりげなく行き止まりや迂回する通路を置いてゆく……!


 「金を掘るのはドワーフだ!
  金を掘るのを邪魔するのはよく訓練されたドワーフだ!
  ホント金鉱は地獄だぜェー!」


 精神を研磨しながら遊ぶゲームだけれど、一番面白かったかも〜。


 ちょっとルールは説明しづらいけど、6ニムトは短時間で決着が付く上に「駆け引き」の要素が非常に強くて熱くなれます。シンプルで、出来がよい。パンを食べてるときにやったフォレロッテは、サイコロ運の要素が大きすぎるのがちょっとね。


 で、一通りカードゲームが終了して! 今回はそんなに負けなかったよ〜〜、と言いたいところだが何故か手元には罰ワードカードが六枚も。こ、ここ一番で勝ち抜けられなかったからか? そんなに負けがこんだ印象なかったのにィー!


 「当たり もう二枚」のカードを引いたときは顔が土気色になりました。
 運命の切り札をつかみ取れねー。


 まぁ遊んでくれたみなさん、忘年会とか新年会でまたよろしくですー。
 でも年末年始ぐらい罰ゲーム無しにしようぜ(げそり)。

2004.11/15 MON「モモ王=キムタク」

 「おやおや、おまえは頭が悪いから戦士になりなさい」
 「ダイナミックなアドバイスだな」

 【ダーマ神殿にて】


 つかみのネタ、古かっただろうか。
 それはさておき、お久しぶり。この数週間平日=シゴトにスパーク、休日=遊びにスパークというサイクルで動いてきたわけですが、これってよく考えると体が少しも休まっていないじゃん。

 体の中にダメージの蓄積を感じつつあるので、生活の中から出来るだけ無茶な要素を引き抜いていかねばッ。家庭用ポプの発売も近いことだしね。


 明日からは、身の回りの未消化のあれこれを一つずつ片づけていこうと思います(宣言しないと行動を制御できないのはなんと恐ろしいことか)。


 今日の任務は睡眠。
 明日のシゴト、そんなに詰まらなければあれもこれもやりたーい。

2004.11/7 SUN「ポップン音楽」

 タイトルは山本ルンルン風味。

 ちなみに

 マシュマロ通信(タイムス)
 オリオン街(ストリート)

 ですよ。読み方。



 土曜日はこれでもか、というほど休んだ。身の回りのことはなにも進まなかったが、心臓にからみついた疲労がようやく解けた。

 日曜は姪っ子の七五三をちょっと見に行ったり。家族と話し込めたのもよかったね。
 別れた後は、一気に買い物してきました。

 新しいズボンと下着、マシュマロ通信4巻、オリオン街3巻、そして店頭でビビッと来た池波正太郎氏の「男の作法」。初版は昭和五十九年の本だけれど、いまも輝くところのある文庫本だと感じる。てんぷら屋に行ったときは腹を空かして、親のかたきにでも会ったように揚げるそばからかぶりつかねば、か……。

 まだ数ページしか読んでないけど、買って良かった。

 山ルン本は、ページを開いてもいない。録画した日曜朝番も未見。
 ソフトを消費する時間が足りない。なんと贅沢な悩みか。



 ソフトを消費する前に、こちらを先にやらねば。
 パーツを買ってきてから、数週間放置していた壁止め金具。本日やっとエレクター(網棚)に取り付け完了の巻。エレクターには専用の耐震金物がないから、ハンズで数種の金物を組み合わせて自作してみました。壁に打ったプラグもなかなかの強度。この前の地震で、倒れそうになったもんなー。

 新潟の一件は、対岸の火事でなし。とりあえず、心配事が一つ減った。



 明日からまたがんばらなきゃー。

2004.11/3 WED「文化は人智の光」

 本音・今日休みなのはマジ助かる。


 やぁ、今日はお休みなもんだから溶けるように眠ったよ。溶けた後、煮こごりになるぐらいにね。

 そのせいで集合時間に遅刻したのは、ここだけの秘密だ。


 そう、今日は文化の日。文化っぽい遊びをしようということで、CATさんのおうちに集まって、テーブルゲームを楽しんできたよ。
 参加者はCATさんの他に、テーブルゲーム提供のぼのさん、笹倉さん、そしておいらの四人。卓を囲むにはちょうどいい人数ではないか。

 コンビニで軽く食べ物を買い込む。レア食材と思われていた「豆乳杏仁」が価格破壊をおこしていたので一も二もなく購入。ウヒョー、最高!

 「それ、黒蜜の味しかしないですよ」

 夢を容赦なく砕くぼのさん。

 ともあれ、夢の詰まったビニール袋をぶらさげてCAT亭へ。数週間前にとうとう念願の一人暮らしを始めたという。あぁもう男の一人暮らし! いったいどんなセンスで部屋がコーディネイトされているのか楽しみでしかたねぇッス。壁に英字新聞貼ったり、DIYの棚とかあったりしたら最高。「男の隠れ家大賞」的なセンスが光っていたら、もう惚れるね。彼の部屋に初めて入るトキメキ☆乙女気分。

 「あれ……? 英字新聞は?」
 「いやぁ、なんかいざやるとなると面倒で」

 シンプルなお部屋、というコンセプトでした。これはこれで!

 笹倉さんがまだ到着していないので、ぼのさんの持参したゲームソフト「塊魂」をCATさんにオススメ。いやー、かっこいい紫の粒子を発する大王のキャラが最高だね、このゲーム。後始末させられる王子には心底同情するが。

 こちらはその間、すでに自宅にいるかのようなくつろぎ方で豆乳杏仁を食す。デカいカップを開けたら、いきなり「豆乳杏仁のつまったパック」と「黒蜜のつまったパック」が出てきてげそり。悪い予感を感じながら、紙製のカップに白い塊をドボドボ落とし、黒密をかける。

 ずくもなく、うまくもなし。
 っぱりしすぎていて、豆乳っぽくもない。
 みごたえも、杏仁っぽくない(柔らかすぎ)。
 っぱな容器ではあったが、これではなぁ……。

 人の言うことは、もうちょっと聞いておくべきであった。


 そうこうしているうちに、笹倉さん到着。
 さっそくテーブルゲーム「ピラミッド・ピラミッド」開始ィー。
 二次元的になりがちなボードタイプのゲームだが、積み上げるという要素が三次元的おもしろさを醸し出している。石を押し込んでピラミッドを建築、他者の石をまた押し込んで妨害、というのが熱い。サイコロで1が出るとマップ上に竜巻が発生するのですよ。ここに石が入ってしまうと石をロスト、と。

 イベントカード発動の升に止まると、また大騒ぎ。たいていろくな事がない。天変地異が起きたり、アフリカゴミムシダマシが大量発生して一回休みになったり(ここエジプトだぞ!?)。
 スカラベ(フンコロガシ)が大量発生して石を持って行かれたときは、笑うしかなかったです。いや、それはさすがにウソですが。

 そんな中、数少ない「優秀な労働者(石を好きなところに置ける)カード」を幾度も引いたぼのさんが、大勝利。カードの引きを抜きにしても、やはり経験者は強い。

 もう一つの「海賊脱出ゲーム」もパズル的ゲームであった。通路を逃げてゆく内容なのに、六人一緒でないとダメだから何度も引き返したりするよの。義理人情に厚い海賊だな〜。コマを戻すたび「仲間を捨てておけるか!」とロールプレイする我だ。


 日が落ちて、小腹が空いたのでピザタイム。まったりPS2など動かしたり、この前のイベントで作ったという同人誌見せてもらったり。

 「ジュディさんのビキニ、気合い入ってるね」

 そこかよ。
 カジサユ! カジサユ!(とってつけたように)


 今回の会のシメは、トランプ大会。無論罰ゲーム付き。
 ポーカーまでは……調子よかったんだ。大富豪あたりから調子がおかしくなり、聞いたこともない「うすのろまぬけ」というゲームで大敗を喫する我。ぼのさんなんかとうとう負債ゼロだよ! だ、ダメだ……ポップンでレベル40代を押す人間に反射神経で勝てる気がせぬ……。


 私の特殊能力、デビルイヤーはトランプゲームに向かないようだ……せめてデビルアイだよ。透視力。


 こうして文化的な遊びを楽しむ一日は終わったのでありました。

 余談ですが、「読みたい」という人が来るかもと思ったので持っていった、マシュマロ通信の単行本が思いの外好評で自分のことのように嬉しかったり。

 オリオン街の一巻一話も、セットで見せることが出来てニンマリ。作者、山本ルンルンの幅を知ると、おもしろさの深みも増す。

 みなさん、おつかれさまでしたァーン。



 漢の花道 2号 ビキニ のしうめ 滝のような汗 デビルイヤー 価格破壊 紫の粒子 トキメキ☆乙女 はすむかい アフリカゴミムシダマシ グローバル化 汚れちまった悲しみに 天津飯 ウクレレ まさかり 煮こごり


 「認めたくないものだな……」

2004.11/2 TSU「先人はささやく」

 口は災いの門、か……本当に、そのとおりだ。

 先人達は子孫に自分と同じ轍を踏ませまいとこの言葉を残したのだろうが、有効に生かすことが出来ずに申し訳ない気分。
 心を亡くしていた(忙)など、理由にはなるまいて。周囲の環境ひとつで揺らいでしまう弱い心はどうしたらいい?

 自分を好きになれる境地というのは、遠いなぁ。今の私ではシロッコあたりに「生の感情を出すようでは俗人を動かす事はできても、我々には通じんな!」なんて言われてしまう。

 「やはり人は、より良く導かれねばならん。指導する絶対者が必要だ」

 それには異を唱えたいが。


 私も苦しいが、周囲も苦しかろう。無理が通って、道理が引っ込むことを「うまくいっている」と呼称されている状態なのだから。どこまでこれを信じ切れるか。もしくは上手く乗れるか。


 揺るぎない自分が必要とされる状況です。


しかし、Zガンダムは今観ると感慨深い内容だなぁ。
子供の頃はまったくそんなことを考えられなかったが。
最終話で主人公の
気が違う、というのをやった富野監督は 
「あなたもカミーユと同じなのよ。こうならないよう気を付けなさいよ」
というメッセージを込めて作ったのに周囲からは 
「あぁ、こういう終わらせ方ってアリなんだ!」
と受け止められてファンと関係者に失望した、なんてエピソードが胸に刺さる。

そういえばV(ヴィクトリー)ガンダムの時も、とうとう放送が終わるまで誰からも 
「ちょっと富野さん! この話のどこがヴィクトリーなんですか!」
とツッコまれなかったのでファンと関係者の質の低さにまた失望した、なんてエピ(略)
世のガンオタをアニメから卒業させるべく毒まんじゅうを作ったのに、
「うーん、このガンダム変な味だね。おかわり!」
なんて言われたのでは渋面にもなろう。

「前作が再放送とプラモで大ヒットしたから、ぜひ続編を!」と、
スポンサーに無理矢理作らされたZガンダム。
当時の富野監督の鬱屈したものが、随所に見受けられるアニメ。
「大嫌い」「失敗作」「最初に観ないで欲しい」と言われた忌み子。

それがこの2005年、Zガンダムが三部作の劇場映画になるんだからびっくり仰天。
監督はもちろん富野御大。おまけに 
「今度のカミーユは健やかです。ハッピーエンドです」なんて言うんだから!

Zで、なんかやりのこした事があるのかなぁ、とか思っています。

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