ポップンミュージック6ロケテニッキ

非ロケテ情報

ロケテ情報ではなく、ロケテニッキです
すべて個人の主観で書かれています
ポップン6の情報を求める人向けのテキストではありません
無軌道に書き足されていきます
すべて本人の記憶を頼りに書かれています
正確ではありません(断言)

キャラ紹介を、別のページにしました

 2001.2/14 WED

 ヴァレンタインの日、よっしーは足早に新宿へと向かっていました。
 今日は平日でありますが、数日前にICQにて「ニャミ通」の管理人こすびさんにミニオフのお誘いを受けたのです。なんでもポプモン(ポップン関連のプライズ)の交換会があるそうです。よっしーは交換出来るようなポプモンは所有していませんが、ポッパーさんに直に会う機会はあまり逃したくはありません。ちょろっと顔を出させてもらおうと考え、参加表明だけはしておきました。

 そして当日。ケイタイにて連絡を取り合う。集合場所は新宿であるとのこと。……あれ? いつもは地元のゲーセンに集合するのに、何故新宿? ケイタイを構えながら、脳裏で昨日のことを思い出す。
 そうだ。昨日自分はニャミ通で「ポップン6ロケテ情報」のコンテンツが立ち上がっているのを見ていたじゃないか! 平日にゲーセンに行けることはめったにないので、ロケテに行く、という概念がきれいに頭から欠落していた。今から新宿に向かえば、九時には新宿チルコに到着できる。なんだ、今自分は、ポップン6のロケテに行ける体ではないか。
 ようやく状況を飲み込んだ。同時に沸き上がる高揚感。
 「そうだ……ロケテに、ポップン6に触れることが出来るんだ、今は!」
 こんな時間に街中をふらふらするなんて久しぶりだったので、実感が後ろから追いついてきた。

 そうと決まったらもう新宿へ一直線です。コートの裾を揺らしながら、なかば競歩に近い形で駅へ向かう。電車の中でじっとしていると、もどかしくなる。ポップン6に触れることが出来る。その思いは完全に体に追いつき、心はすでに新宿へと飛び越えていた。えぇい、落ち着け。少なくとも筐体は逃げない。
 駅を出て、新宿アルタのオーロラヴィジョンを見上げる。ビルの気温計は3度と表示されていた。頬にあたる風。……冷たい。いや、これは……。

 雪。
 雪だ。
 雪の、ヴァレンタイン。

 あぁ、いかん。足早にゲーセンに向かう自分を、一瞬客観視してしまった。


 冷たい風をくぐり抜ける雨粒は、白い結晶となりコートにしがみつき始めた。む……傘を持っていないのだが、そのうち止むだろう。とにかく今は新宿チルコへ急がねば。
 明るい店内が目に入る。本格的に降り出す前に到着できてよかった。店内に立ち入り、すぐにポップン筐体の位置を確かめた。最後に新宿チルコに来たときは、1Fの真ん中にポップン筐体が二台あったはずだ。今も……そのままの位置にある。ピンク色のポップが目に入る。あれがポップン6のポップか。ピンク……そういえば、ポップン1〜5でボタンの色は全て使われたんだっけ? とか思いながら筐体を取り巻く人々の中に入っていく。思ったよりは混雑していない。ポップン5のロケテの方が混んでいた。いや、今が平日の夜であることもラッキーだったのだ。

 人混みの中、すぐにこすびさんは見つかった。すぐに、他のポッパーさんも見つかる。「ぽっぷらー」の上チャリさんに、「pop'n library」の清水ゆうきさんの姿もあった。あわわ、やっぱり山梨から来たの? もどかしく挨拶して回る。今すぐ列に並ぼうとは思わなかった。ポプモン交換会も、終了している様子だし。むしろ終電間際が勝負であると思っている。しばらくは列の外側から、ポップン6の画面を見るとしよう。
 画面が見える位置に、これまたお知り合いのポッパーさんが並んでいた。目が覚めるような片手プレイヤーにして高身長、独自のパンクでもロックでもない髪型。後ろ姿ですぐに判った。オフで何度もお会いしている63さんだ。
 「あれー、よっしーさん?」
 「あ、こんばんはー。どうですかポプ6は!?」
 開口一番、やはりこの質問が飛び出した。

 あぁ、ダメだ。回答を待つ前に目が画面に吸い込まれる。

 人垣の隙間から、ポップン6の画面が見えた。昨日ニャミ通で読んだ情報を頭の中で反芻する。
 ポップくんが落ちてくるラインが無くなり、確かにカラーセロハンを縦に貼ったような画面になっている。ポップくんも大きくなっているとの事だが、こうして見た感じではあまり変わったように見えなかった。「ポップンステージ」→「ポップンステージex」のポップくんくらい大きさが変わっていることを覚悟していたのだが。画面左下の「スコア」と「コンボ表示」が確かにカラーブロックのカウンタに変わっていた。もう一つ、画面右下に「曲の経過を示す時計のようなもの」があるはずだが、この間合いでは確認できなかった。

 そして
 画面の、画面の右側でミミが動いている!

 Tシャツにズボンの、意外なほどスタンダードなスタイル。
 なめらかに なめらかに動いて

 「ほらよっしーさん、ゲージがですね、ミスするとアニメロみたいに激しく下がるんですよ」
 「ん? あぁ、すいません。ミミしか見てませんでした」


 すぐには並ばないと決めていたので、列の外から63さんのプレイを見てみることにしました。傍目八目。はたから見た方がわかることもあるでしょう。63さんが笑ってみせる。
 「片手でいきます」
 よっしーは知っている。あれだけ安定して「離れた同時押し」を取れるのなら、初見の譜面でも応用は利くだろう。笑いの中に自信が見え隠れしていたのも見逃さない。いきなりポップン6をこういう形で見ることが出来ようとは。
 クレジット投入。スタート画面が出る。おなじみの「pop'n music」のロゴ。バック地はピンクの布地が敷いてあるように見えた。「6」の数字は毛筆のように「はらい」の表現が見て取れる。これまでのタイトルと一番違うのは「ニャミとミミが居ない」という点であると、すぐに気が付いた。その頃には、もうモードセレクト画面に移行。……あ、画面が違う。これまでのポップンの画面構成とはまるで違う。昔の面影が無い。あれよあれよと思う間に、一曲目。
 ウワサの『笑点』である。

 あまりにも耳慣れた曲が流れてくる。最初の数小節でこう思った。
 不思議なほど違和感無し!
 曲に合わせてボタンを叩く。この行為が心憎いほど曲とゲームシステムにマッチしている。見てみるまではこういった「外の曲」がポップンと融合するのか心配していたが、なんだか凄く楽しそうだ。知っている曲。すぐにわかる遊び方。
 これは……自分ででもこの曲で叩いてみたい。
 選曲の基準はさておき、素直にそう思った。

 譜面の難度は、ポップン5に当てはめると12〜14くらいに見えた。このくらいの曲なら片手で難なく解いていっている。親指と、薬指の二カ所でボタンを叩く。まるでパネルの上で手首が跳ねているようだ。63さんのプレイスタイルだと、指先の軌跡が「スライド」のように横方向ではなく、アーチを描いているため離れた同時押しでもよけいなボタンを叩かない。きれいな片手プレイに見えるのはその為だ。
 問題なくクリアするだろう。画面の方に集中することにした。
 てか、63さんミミ使ってるよ。……気を遣われてる?
 しかも『笑点』の担当キャラはニャミであるため、奇しくもここで新生ポッパーズのアクションを確認できた。パンチにキック、ギターまでかき鳴らしていた。耳のピアスが、意外に目立った。あ、でもなんかセンスいいや。淡いパステル調に統一された配色。これが6の基調らしい。ポップンは意外に原色を多用している印象があったが、6は全体的に「エッジがはっきりしながらも、ほわほわした印象」だ。動きもなめらか。ポップン5のポッパーズはシリーズ最多の動画数だと聞いているが、それでもフィーバーアクション時には動きにぎこちなさがあった。だが6にはそれがまるで見受けられない。まさにカートゥーン(非ヘンリー)ライクにキャラがぐりぐり動いている。どうやらコナミは6ではここまでやるつもりらしい。

 画面も実にカラフルになった。その最たる理由は縦ラインが消えて、かわりにポップくんに対応した五色のラインが、カラーセロハンをモニターに貼ったようになっているからだ。垂直に立ち上がる五色の虹。でもポップくんに干渉するほど明るくは無い。
 もう一度画面左下の「カラーブロック表示」になったスコア&コンボ表示に目をやる。コンボが……100を軽く越えてる。ポップン6からは、GOODが出てもコンボが繋がるようになっている(いわゆるアニメロ仕様だ)。とはいえ、片手でここまでコンボが繋がるのだから、63さんの実力を推して知ることが出来よう。
 そして『笑点』クリア。曲は確かに外からのものだ。だが、画面もゲーム性も、間違いなく「ポップンというゲーム」に仕上がっていた。

 二曲目、新生タイマーくんの新曲『デジポップ』。
 今度のタイマーくんは、赤いレザーコスチューム(?)でキメてみせています。赤いブーツもまたお似合い。あえて露出したへそと膝小僧がなんとも心憎いですな。BAD時にはしょぼくれて、やはり雨に降られている様子。『デジポップ』もやはり片手でクリア敢行。コンボはまたも100〜130はいっていた。曲をほとんど聞き取れなかったのが残念。まぁ周りにも音ゲーは沢山あるしな。

 三曲目、『笑点』と並ぶ問題作『ルパン三世』!
 はたしてこちらはどうポップンの上で料理されているのか。おまけにこの曲は担当がミミです。息をのみ開幕を見守る。降り注ぐポップくん。うあぁ、例のイントロが見えるようだ!
 片手で鋭く、確実にGREATを拾い上げていく63さん。な、なんか……この曲やっぱカッコいいやん!
 音に乗って、気持ちよく叩ける。ルパン三世とポップンのゲームシステムがここまで相性がいいとは思わなかった。「ヴォーカル無し」というのも成功している(それじゃあまんまアニメロだ)。サックス(だったっけ?)の小気味よい音色にのって鋭く叩くのが、実に楽しそうだ。
 こちらも、ポップンの中でも意外に違和感がない。
 なんだか安心した。

 いろいろな心配事が消える頃には、三曲目が終わってた。
 あ、三曲ともコンボが100越えてるよ。片手でもあそこまでBADを出さずにプレイできるんだねぇ。


 63さんのプレイが終わった後、こすびさん達と一緒に列に入りたかったので、少し待つことにした。
 その間ロケテストノートを読んでみることにした。ポッパー達の、屈託のない意見に触れることが出来る、数少ないチャンスだ。まだ三、四ページほどしか書き込みがない。いきなり「笑点サイコー」の声も。外からの曲も、素直に受け入れられているようだ。すぐに、こすびさんの書き込みが見つかった。一ページにわたってびっしり書き込まれた意見と要望、感想にスタッフ応援のメッセージ。うわぁ、熱いよ。これは負けていられん。まだプレイはしていないが、こちらもなにか書き残して行かねば。

2/14
こんばんは、よっしーであります。
またプレイはしていませんが、笑点やルパンがポップンというゲームにマッチングしていて安心しました。
NewミミもGOOD! ピアスがおしゃれです。葉を見て幹を語ることがあってはなりませんが、新生ポップンの誕生を予感させる出来映えでした。
ライトポッパーもヘビーポッパーも、みんなで広く楽しめるゲームに仕上げて下さい。

 ……確か、こんな事を書いたような気がする。うろ覚え。
 ノートを書き終え、こすびさんや上チャリさんと共に列に加わる。清水ゆうきさんはもう少し前の列に並んでいるもよう。ロケテ用のメモも少し見せてもらった。相変わらず凄い書き込み量。この努力には本当に頭が下がる。あ、それとこの時上チャリさんからチロルチョコをいただきました。ありがとうございます上チャリさん、このチョコの味は一生忘れません!(このロケテニッキで唯一バレンタインっぽい一文)

 「さて、一曲目は何をやりますかね」
 「やっぱり簡単なのから?」
 「ポップン5の時は『ニューエイジ』でしたからねぇ。今度もやはり簡単な……」
 「『ニューエイジ』で」
 「いや、それはカンベン(0.3秒・脊髄反射参考記録)」
 ポプ雑談をしながら、だんだんプレイする順番が近づいてきた。筐体が二台あるので、意外に早く客が回転している。ここで何人かの新キャラと、ポップン6ポップの様子を確認出来た。今回は画面構成もガラリと変わり、色調もポップ&パステルに統一され、ポップン5以上にキャッチャーなゲームになっている。ここで気になったのは難易度の問題。初心者ポッパーを惹き付ける力があるゲームなのだが、難易度が高すぎてはポッパー人口の裾野が広がらない。息の長いゲームにするためには、プレイヤー層の底辺を広げる必要があるのだ。果たして、初心者と上級者の棲み分けの方法は……。
 初プレイで、出来る限り情報を吸い上げてやる。

 そして、ポップン6ロケテVerの筐体の前に立つ。ピンク地に、シンプルなタイトル画面。200円を投入し、青ボタンを二つ押しながら赤ボタンを押す。そう、「ハイスピード」のオプションさ。ポップン5からノーマルスピードにスタイルを移行したのではないのかって?

 それはそれ。これはこれ。今は死ぬわけにはいかない体なの!
 ポリシーを持つのは大事だが、ポリシーに殉じて死ぬのはおかしいのですッ!

 というわけで、是が非でも三曲目までやる心意気です。以上。
 モードセレクト画面へ。もうここから今までのポップンとは全く異なる画面に。ここで使用キャラと、ノーマルとかエキスパートとかチャレンジとか様々なモードを選べるのですが、目が6の画面に慣れていないということもあり、一瞬どこを見ていいのか判らなくなりました。
 ただ、画面右よりの「サークル」の中に、単色フェルトのアップリケのようなミミのイラスト。サークルの上に「ノーマル」の文字が貼り付いている。……と、言うことは、ですよ。
 ポップンステージexに続き、ミミがノーマルモードのデフォルトキャラ! ありがとうコナミ、これでよっしー的にはコンマ何秒の世界でポップン6をスタート出来ます。出来ますってば!

 そして曲選択画面。こちらも完全にこれまでのポップンとは変わっていた。
 曲名の書かれた「バナー」のような板が、画面の左上から右下へと連なっている。いつものように青ボタンで、このバナーがくるくる回っていく。画面右上に、現在選択されている曲の「イメージバナー」が一回り大きく表示される。おなじみのキャライラストと、背景が書き足されている。曲名が見やすいように、全体に青いフィルタがかかっているようにも見えた。★の数で難易度が表されているようです。
 ちょっと印象に残ったのが『ヨーデル』のバナー。ポップン5仕様のクララさんのイラストに羊、背景は青葉に満ちた丘と青空。なんかクララさんの「立ち角度」が5よりも垂直に近かったように見えたのですが……気のせい? クララ、クララが立った!(ベタ)

 それはさておき、気になる一曲目。新谷さなえさんが歌う『カントリー』に決定! 新キャラのrollyも出来れば横目で確認しておきたいところ。
 まぁ、ハイスピードも入っていますし、ポップくんの数もさほど多くないのでクリアするだけなら簡単です。スコアも八万点、GOODでもコンボが繋がるので、かなり「コンボのストレス」にさらされることなくプレイできました。あくまで感覚的な問題ですが、判定ラインと音にズレのようなものを感じないのも好印象でした。いや、これはハイスピが入っているからか?
 でも肝心の歌はあんまりよく聞こえなかったのです。めそり。

 二曲目は『スコティッシュ』。これまた担当キャラが面白い。キャラ紹介のほうに説明は譲りますが、こいうの好きだなぁ。で、肝心の曲ですが……これまた回りの音ゲーの音に泣かされました。そもそもスコットランドの民謡ってよく知らないし。譜面を追うので精一杯。これも簡単な曲でありましたが。こういう選曲をするのなら、ノースピでも良かったような気がする。

 三曲目はもう好きなようにやらせてもらいますよ。おそらくロケテで一、二を争う人気曲『K-ユーロ』です。担当キャラもこれまた人気でそうなスマート&クールなお姉さん。マイキャラにしてる人も多かった。
 そして、開幕。
 「これは……速いッ!」
 もともとBPMが速いのか、ハイスピのせいか、5でノースピポップンをやっていた目が驚く速度。追いつけない速度ではありませんが、少し驚きました。
 今度は結構曲と歌声が聞こえました。なんだかk日本語の歌っぽく聞こえるのですが、歌詞はまったく聞き取れない。やはり韓国語の歌なのでしょう。いやぁ、これは人気出るぞ。
 結果、ノーマル譜面ならさほど難しくは無い様子。★の数では難易度がつかみにくいです、コナミさん。最後のリザルト画面(これはこれまでのポップンの仕様を踏襲)を見てから、ゲームオーバー画面に。最後に単色フェルトアップリケ風味のミミが、ご挨拶。

 曲はまだまだよく聞き取れなかったが……これは、面白くなる!


 もうここからは覚悟が出来ました。今日はもう終電まで叩いていく勢いです。並び直し、しばらくの間雑談に興じる。ノートへの書き込みも結構ハイペースだ。自分の書き込みの後に、もう1.5ページは続いている。二度目のこすびさんの書き込みも発見。今度はポップン6への要望とは分けて、いいところと応援のメッセージが書き込んであった。やはり、いいゲームになって欲しいという願いは共通なのだな。
 もう時計は十時を回っている。思っていたよりも早く、二回目のプレイの順番が来た。

 二回目はもう少し他の新曲に触れておきたかった。選んだ曲は『ライトフュージョン』。これも難度の低い曲の一つでした。二回目はノースピでチャレンジです。
 これまた等速で落ちてくるポップくんを拾うのに気を遣いすぎて、曲を覚えるどころでは無かったです。旋律が良い、という印象はあるのに……。さほど危なげなくクリアできましたが、クリア後にスコアを見て愕然としました。三万八千点!?
 リザルト画面を見て、またまたショック。GREATが30強、GOODが199という有様。まさか判定が前とか後ろにあるの? さっきまでハイスピでやって急にノースピに戻したから? それとも俺って致命的にGOOD打ちポッパーなの? 兄さーん!(仮想兄)

 ノースピポッパーとして生きる自信が揺らぎながらも、二曲目を選曲。今度は新生タイマーくんの新曲『デジポップ』。よっしー的に「ポップン6の顔」とにらんだ曲なので期待している。テクノなノリの楽しい曲で、これまでのポップン風の曲を期待しているポッパーさんは、安心して叩ける曲でしょう。
 歌詞を聴き取れないのは、もうお約束? 製品版でじっくり聴きたい一曲。判定がゆるいのか、ノースピでもそれなりの点数。

 三曲目はやや悩んで『ポップビーツ』。新生ボウイが引っ提げてきた新曲です。ノートで何度も話題に上った『ヒップロック(大見解)』も興味ありましたが、難度が高すぎるようなので、三曲目とはいえあえて敬遠。曲の方は、ボウイの担当曲らしくテクノ風の電子音が印象に残りました。家庭用でボウイが担当していた曲は、果たして業務用にやってくるのか?
 実は曲よりも印象に残ったのが、『ニューカマー』よりも『Hネオアコ』よりも『ブリットポップ』よりも『J-テクノ2』よりも遅れて最後に落ちてくる「右黄色」のポップくんでした。これは一体……? 対「ちょいやっち」?

 三回目のプレイ。もうこれが限界だろう。いやに冷えると思ったら、来るときに降り始めた雪が、もう目視出来るほど大きく、白くなっていた。ハワー、傘持ってきてないYOッ! ……いや、もういいや。今は他のポッパーのプレイを見て、少なからず何かを得よう。
 こすびさんがノーマルスピードで、ハイパー曲やEX曲にチャレンジしている。さすがに今回は両手でプレイしている。でも、あんなにポップくんがみっしりした譜面でも、結構クリアしていっているのが凄い。
 しかし……ポップン6のハイパー及びEX曲を見るにつけ、ノースピで立ち向かうのがだんだん不安になってきた。ハイスピでのポップンを知っているからなおさらだ。本当は、恐ろしいのだ。

  恐ろしい
  楽な方へ 楽な方へと
  簡単に 転げ落ちそうな自分が

 ぶるぶるっ。
 もう深夜と呼べる時間。外は雪。
 足裏から、確実に体温が奪われている。

 三回目のプレイは、あえて「イロモノ」と呼ばれた曲をセレクトすると決めている。
 最初に『笑点』と『ルパン』を見たときに「思いの外ポップンと上手く融合している」と感じたが、一度は実際に叩いておきたかった。
 一曲目はもうおなじみになった『笑点』。意外にこの曲を選んでいる人って多いのよね。他の曲に比べて、圧倒的に耳に残るから、という考え方もあるけど。
 並んでいる最中に気がついたことだけれど、最初に63さんが見せてくれた譜面はハイパー譜面だったらしい。一度譜面も見ているし、難度も高くなさそうなので、ハイパーにチャレンジしてみることにした。ハイスピードのオプションは、あえて入れてみる。これまでのポップンでやってきたように、曲選択時に両側の黄色を押してみる。☆一つの『笑点』が、☆三つに姿を変えた。

 おなじみのイントロ。音ゲーの本質の一つに「音に合わせて叩く(押す)」というのがあるが、これだけ曲が有名なら、ライトポッパーでもすぐに「リズム」をつかめるかもしれない。オリジナル曲でわけがわからないままボタンを叩き、一曲で終わるよりは、知っている曲で、多人数ででもクリア出来て楽しめればその方がいいのかも知れない。

 好きな曲を見つけて、それを弾きこなしたいが為にポップンの練習を始める。
 知っている曲を見つけて、一度ポップンをやってみようかという気になる。

 前者が「ポップンスタイル」とするなら、後者は「アニメロスタイル」。
 版権曲の導入が、ポッパー人口の裾野を広げる契機とならんことを。二度目になるが、息の長いゲームにするためには、プレイヤー層の底辺を広げる必要があるのだ。実際に版権曲に触れるまでは、よっしー本人も不安な気持ちがあった。そして今、ポップン風に調理された版権曲が目の前にある。
 本当に、上手くポップン風に調理されている。
 だが、「外から血を取り入れる」ことに抵抗を持っているポッパーは、やはり出てくるだろう。「ポップンはやるが、アニメロはそうでもない」という人も、よく見かける。本質を問われるのはこれからだ。その為のロケテなんだから。
 あ、最後の「パフゥ」でGREATを取れなかったのが心残りです。気持ち早いのか?

 ハイパー譜面でも『笑点』は結構簡単でした。ハイスピが入っていたからなおさらです。プレイしながら、いろいろなことを考えていました。上記の、ポップンにおける版権曲のあり方とか、ノースピポッパーの生きる道とか。そう、ノースピポッパーとしての生きる道、です。このままハイスピを入れたまま二曲目、三曲目を叩くのは簡単です。そのままでいいのですから。なにもしなくていいのですから。

 そう、これがスタイル。
 もうハイスピードは外します。

 二曲目は、あえて一度プレイした『デジポップ』。こすびさんに教えてもらった方法で、曲タイトルが出ているときに両側の黄色ボタンを押す。刹那、時間が止まったような錯覚。曲やSEが停止したような記憶がある。そのせいかも知れない。目の前に……大きく「別窓」が開いた。ボタンパネルの一部分が、イラスト表示されている。デザインの問題なのか、見えにくい、読みとりにくい。だがそこはさんざんボタンパネルを見てきたポッパーですもの。「青ボタン」のところに「ON/OFF」の文字を読みとることが出来た。青ボタンを、一度押す。よく判らないまま、曲タイトル画面に戻り、二曲目が始まる。開幕に落ちてきたポップくんの速度で判った。ノーマルスピードに戻っている。

 やはり曲はよく聞こえなかったし、新生タイマーくんをじっくり拝むことも叶わなかったが(ライン際を見ていたからだ)、危なげなくクリア。そうだ、まずはノーマル譜面から始まるのだ。
 ポップン6においても、ノーマルスピードでチャレンジする決意が、この時にはかなり固まったのが自分でも判った。ある意味ハイスピードに逃避する恐怖から背を向けた形でもあるが……自分で決めたこと、というのが、ここでは一番大事だ。

 三曲目、『ルパン三世』。これも一度譜面を見ているので、かなり落ち着いてプレイできた。
 だが、終盤のポップくんが込み合ったところでBADがこぼれでる。直前まではフルゲージだったが、これでゲージが4〜5本減った。GOODゾーンは割らなかったものの、このゲージの減少速度はまさにアニメロ仕様。どうやらポップン6では、今まで以上に「原曲を再現」することを要求されそうだ。
 ロケテノートにあったように、「ハイパー(EX)曲でBADが10以下なのにクリア出来ない」ってのはちょっとゴメンだが。

 もう限界だ。列に並んでいる時に顔を合わせていたメンバーは、もうほとんど家路についている。終電も近い。まだ列の中に居た清水ゆうきさんに挨拶をして、今日はもう帰ることにした。っていうか、清水ゆうきさんってば、山梨から来てるんでしょ? 大丈夫なのかな……。
 新宿チルコを出る。寒い中、数時間立ちっぱなしだったので、脚がこわばっている。
 駅に着くまで、雪が舞う空を幾度か見上げて歩いた。

 帰宅途中、考える。これからのポップンに触れて、感じたことをどう伝えるべきか。
 そうだ、まずは安心させよう。自分がポップン6に触れて最初に感じたことだ。版権曲の導入という「種としての大きなうねり」の渦中で生まれたポップン6が、きちんとポップンの末裔であることを知らしめよう。ネット内外で、版権曲の導入に難局を示しているポッパーが居ることは知っている。悪い意味で、ポップン6がアニメロ3号と呼ばれたのも知っている。すべての人がロケテに行けるわけではない。では、自分は何をすべきか。

 そう、まずははっきり「安心した」と伝えねばなるまい。
 本物に触れる前から、悪い噂が立つのだけは回避しよう。流言飛語だけでポップン6が語られることだけは避けねばなるまい。たしかに、ポップン6はこれまでのポップンとは、根底から違う。ゲーム画面デザインの変更からも、「是が非でもこれまでのポップンとは変える」という意気を感じた。
 そう、不安なのだ。変わることは、誰だって不安なのだ。
 自分の知らないポップンに変わってしまう不安。だがそれは、新生ポップン誕生の可能性でもある。
 6の冠をかぶった、ネオ・ポップン1の誕生。
 変わるということは『それ』が誕生する可能性があるということだ。

 忌み子として生まれることがあってはならない。
 自分のやり方で伝えよう。確かに感じた、ポップン6の息吹を。

 <ポップン6ロケテニッキ・完>



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昔書いたポップン5ロケテニッキはこちら。ホントにただのニッキだぞ。