POPS(ポップス)
I really want to hurt
you 〜僕らは完璧さ |
ARTIST
SGI & REO |
キュートでラヴリィな渋谷系ポップス。
はい、よっしーのポップンを語る上で、絶対に外せない一曲です。
この曲とのなれそめはこちらで詳しく取り上げていますが、最初はポップンのCDの方で曲を知ったんですよね。かなり曲は聴き込んだのですが、実際に叩いてみると全然ダメで、かなりヘコみました。「まずはここから」とか思って、ビギナーモードで必死にボタンを追った事を今でもよく覚えています。
作詞はSGIさん、作曲はREOさんの担当。そう、後にSUGIくん、REOくんとしてポップンに登場するアーティストさんです。開発関係者がゲームにキャラクターとして登場する。やもすると嫌みになりますが、これは凄く上手くゲームにとけ込んだ例だと思います。この辺のノリが、学芸会的で結構好きです。すごく楽しくゲームを作っていたんだと思います。
この曲、元はキーホルダープライズマシンの曲を作り直したものだそうですね。そういわれてみると、前奏の部分をゲーセンで聴いたような覚えがあります。なんとなくですけど。
歌詞。良い歌詞ですよね。ライナーノートにも書いてありましたが、「愉快なのだけれど、切ない雰囲気」って曲と歌詞の両方に言えることだと思います。僕らは完璧。でも、完璧じゃない自分を本当は知っているからこそ、あえて今、声高らかに僕らは完璧と歌い上げる。いつかは世界中の人にだって誓ってみせる。今は力及ばないけれど、いつかは、きみのために。
やっぱり、なんだかラヴソングに聞こえるんですよね。すごく上向きの。
クリアするまでに十五回も挑戦を続けたこの曲ですが、ポップン6が絶賛稼動している時期にナンジャタウン内でポップン1を見つけたとき、なんだかすごくいい点数が出ました。家庭用でやっと89000点くらいだったのですが、この時はいきなり95000点くらい出てびっくりしました。
開幕から、ものすごく気持ちよくGREATが出る。曲とリズムと自分が本当に一つになった感じでした。あの時のシンクロ感は、自分でもちょっと驚いたり。
たぶん、曲と一つになる体験というのは、すごく希有なことだと思います。ちょっとでもその境地を垣間見ることが出来たのが嬉しいですし、垣間見た曲が『ポップス』だった、というのはもっと嬉しいことです。
RAP(ラップ)
YOUG DREAM |
ARTIST
LITTLE FINGERS |
カワイさ満点のポップなラップ。
ラップといえばビートマニア? ビートマニアはあまり詳しくありませんが、かなり硬派な印象がありますよね。さてさて、ポップンでのラップは、やはり楽しげな仕上がり。デモ画面にもよく登場し、曲を担当していたジャムおじさんが、ビーマニ層にもアピールしていたのが記憶にあります。
本格的にポップンをやりだしたのが2の末期からだったので、ポップン2で何度かお世話になりました。譜面は平素で、初心者にも安心の一曲。でもちょっと判定が細い?
いろんな曲が出来るようになってくると、結構忘れられがちな一曲かも。でも誰もが一度はお世話になる譜面だと思います。そして、数あるラップ系ジャンルの根幹がここにある!?
忘れちゃいけないこの曲を。ジャムおじさんに敬礼!
J-TEKNO(J-テクノ)
Quick Master |
ARTIST
act deft |
早いテンポのテクノビート。クールに決めろ!
当時は知る由もありませんでしたが、これってビートマニアからの移植曲? ライナーノートでも触れられていますが、かなり「日本人の好む音」が盛り込まれた曲のようです。JはやはりJapanってことで正解ですよね。透明感があり、硬質な音色がすごく好きでした。譜面も初心者向けでありながら、ポップくんの構成に「楽譜」の要素が盛り込まれているように感じました。ポップくんの割り振られ方が、こう……ね。あぁ、説明しづらい。でも、ただ叩くだけの譜面よりもこういう「意味」を盛り込んだと思われる譜面って後々ポッパーの印象に残りますよね。
ポップン3でハイパー譜面をひっさげて帰ってきてくれましたが、最近(ポップン6)のハイパー譜面とは方向性が全然違うことに『今』驚かされます。押すところが多くなったわけではなく、なんかリズムをつかむことをプレイヤーに要求しているというか。
低難度でありながら、曲の素晴らしさと譜面の構成に魅せられて、一度クリアしても何度も目標を変えて挑戦したくなる一曲です。
ポップンGBにも収録されましたが、5ラインながらあの譜面は傑作よ。曲のイメージとリズムが譜面とバッチリ絡み合っている。あれは押していて楽しい。
ん? やはりポップンGBは持ってない!?
FANTASY(ファンタジー)
monde des songe |
ARTIST
Bikke |
ファンタジックなおとぎの国のメロディー。
難度ゲージを見る限りでは、かなり難易度が低く設定されています。「初めてポップンをやる人」の為に、かなり親切に譜面が作られている印象。音を聞き、リズムをつかんで叩く、叩く! 平均的にいろんなボタンを叩くことを要求されるから、いつの間にかボタンの位置も体が覚える! ……よね?
「リズムにのって、ボタンを叩く」。これはポップンの基本であるはず。それを自然に学ばせてくれた曲であると思っています。言うなれば、ポップンワールドの扉の曲。
それはちょうど、遊園地に流れる音楽にも似て。ようこそ、ここはポップンワールド。
DANCE(ダンス)
Hi-Tekno |
ARTIST
Hi-Tekno |
みんなが好きなダンスJ-POPナンバー。
ポップン1の中では、かなり人気のある曲であると思われます。
前半は結構ダークなリズムで攻めてきますが、中盤のラッシュ(階段状の譜面)を抜けた後、いきなり曲調が明るくなり驚かされます。ちょうどそれは、トンネルを抜けるときのカタルシスにも似ているのですね。このラッシュでゲージを残せるかどうかがクリアの分かれ目だったので、上手くいったときは本当に「光」が射したように感じました。曲のイメージと譜面のイメージがぴったり噛み合っているのが、名曲の必要条件ですかね。やはり、ただ叩くだけでは駄目なのです。
J-テクノ同様、ポップン3でこの曲にもハイパー譜面が追加されました。音が鳴っている部分にことごとくポップくんが割り当てられ、J-テクノとは別方向でハイパー化が進んだ譜面であると感じました。当時はハイパーコース『エレクトリック』で、この曲でどれだけゲージを残せるか、かなりギリギリの闘いを挑んでいました。
今叩いても、学ぶところの多い譜面であるはずです。
LATIN(ラテン)
EL Pais del sol |
ARTIST
Senorita Rica |
カリブの熱い風に運ばれてきた弾ける情熱のリズム!
ライナーノートによると、この曲のテーマは「陽気さの中の翳り」だそうで。これ読んでピンと来ちゃいましたよ。そう、南の島の夕暮れのイメージですね、これは。熱く情熱的な太陽が、浜辺で静かな旋律を奏でるという図です。
ところが『ラテン』というとすぐさまドン・モミーおじさまを連想し、曲のイメージがすぐさま出てこないと言うのもなんか困った現象ですなぁ。曲はホント、すごくラテンしてると思うのだけれど。
ちなみにこの曲、よっしーが初めて十万点とった曲であります。業務用ポップンではなく、家庭用ってのがちょっと微妙ですが。深夜の二時頃で、最後のGREATを取ったときは飛び上がりましたね。
あぁ、これが完成型なのか、とか思ったものです。
REGGAE(レゲエ)
Baby.I'm yours |
ARTIST
LISA-T |
おしゃれなボーカルの入ったオシャレなレゲエ。
音楽のジャンルにはあまり詳しくありませんが、良い意味でレゲエっぽくなくてよいですね。ナイスヴォーカルとオリビアさんのイメージがかぶる曲でした。
ゆったりとした曲調に微妙にずれた譜面。歌に負けないほど綺麗に叩こうと思うと、結構難しい曲かも知れません。
……よく考えたら、『レゲエ』ってジャンル名が付いているのはこれだけ!?
DISCO QUEEN(ディスコクイーン)
what I want |
ARTIST
THE RITCHIE SISTERS |
歌もカワイイ踊れるキューティーディスコ。
ディスコってもしかしたら死語!? いや、そんなことを気にしていたらこの曲は楽しめない。メロディのしっかりしているこの曲は、ノリノリ(死語)で叩いてフィーバー(死語)すると吉だ。
そしてディスコクィーンの名物といえば、曲の終盤に待ちかまえるポップくんの豪雪地帯……通称「サタデーナイトパニック」を避けては通れない。気持ちよく交互連打でノリノリ(死語)になっていると、同時押しが混ざるあたりでみるみるゲージを削り取られてしまう。
ちなみにポップン6が稼動している現在でも、サタデーナイトパニック地帯は青ポップくんを捨てていかないとクリアが安定しなかったり。本当に自分で確かなリズムを刻まないとクリアできないと言う、実はかなり硬派な曲では。
DISCO KING(ディスコキング)
FUNKY TOWN'75 |
ARTIST
JV&THE SEXY MACHINE GUN |
超ファンキーなアツアツのディスコビート。
ポップンはやもするとライトなイメージが付きまとうが、そういう時は……ディスコキング〜(キコキコキコーン)。ディスコでキング! もうジャンル名からしてこのパワー。しかも担当キャラはファンクの天使に愛された男、バンブー! まずは聴いて欲しいね。今のポップンにはない「濃さ」を感じる硬派な曲であると思っています。
硬派……そうか、ディスコ関連の曲というのは、もしかしたら「フィーバーしてる方は真剣そのもの」だから自然と作風が硬派になるのかもね。
言うまでもなく、「真剣になる」とは「真剣と化す」ということである。心、技、体のすべてが武器化している状態なのだから、こちらも全力で立ち会わねばなるまい。
今のポップンには甦らないタイプの曲かも。ここまで硬派な曲があったことを忘れるな!
TECHNO POP(テクノポップ)
Electronic Fill |
ARTIST
Windslope |
明るく楽しいみんなのテクノ。
テクノといえば、テケテケですか? 実は勝手に「裏ファンタジー」だと思ってます。音が鳴るところを、リズムに乗って素直に叩く。上級者向けの『ファンタジー』。ファンタジーとは別路線の、楽しい曲に仕上がっていると思います。
本当に綺麗に叩こうと思うと、かなり難しい曲。譜面は比較的平素な構成だけに、上手くリズムを刻めないでいる自分に歯がみすることもしばしば。
でも叩いているときは例外なく楽しいのね。さぁ、ご一緒に。テケテケテケ。
ANIME HERO(アニメヒーロー)
闘え!! ギャンブラーZ |
ARTIST
RYO & NARAMCHA |
「スーパーロボットギャンブラーZ」のテーマソング。
ビートマニアとポップンミュージックを決定的に違うゲームにする事に「成功した」一曲ッ。
もうこれ以上はないほどのコテコテなアニメソング! 歌詞の方も主人公の名前、敵の名前、必殺技の名前が盛り込まれたパーフェクトな出来。アニソンとして隙がなさ過ぎです。
しかしプロデューサーが作詞してプログラマーが歌うってのもすごいよね。こういう開発者ともども楽しんでしまう姿勢っていうのがポップン1の頃にはあったのかも。もう、ほとんど学芸会のノリですな。楽しいから面白いものが出来る、というのは、結構真実かもね。間奏の部分にあてられたセリフもいい味だしてます。
はっきりしたメロディーに余計なことを要求してこない譜面。これはノリで叩いて正解。
まだまだボタンの押し違いが顕著だった頃、すごく綺麗に、体でリズムを刻んで『アニメヒーロー』を叩く人を、結構うらやましく見てました。あそこまで出来たらさぞかし楽しいだろう、と。
「楽しいポップン」を見る者に強くイメージ付け、ビートマニアとは違う道を歩んでいくことを強く予感させた一曲であるかと。
SPY(スパイ)
spicy piece |
ARTIST
ORIGINAL SOUND TRACKS |
スパイ映画を思い出しちゃうスリリングな曲。
もとより愉快なジャンル名が多いポップンですが、このジャンル名もツッコミどころ満載ですね。
「音楽にスパイなんてジャンルはねぇYOッ!」とか虚空に手刀を繰り出しても、ひとたび曲を聴いてしまったらもうそれまで。「うわああぁ! これホントにスパイだYOッ!」。
どこかで聴いたフレーズ。そう、これってホントにスパイ映画に使われた曲なんですよね。
もともと曲の完成度は非常に高いし、鳴るところも多いから譜面にするとき、編曲するときもさぞかしアレンジのし甲斐があったと思います。
複雑な同時押しの組み合わせが綺麗に決まると、大変気持ちの良い曲でした。ラストフレーズの赤ボタンがズバリ銃声で、曲が終わった後拳銃を乱射するポッパーが多く誕生しました。見に覚えあるよね?
ポップン3では、ポップン1の曲がたくさんハイパー譜面を引っ提げて帰ってきましたが、『スパイ』もかつての上級曲に恥じない難度の姿になって帰ってきました。とにかく鍵のように複雑な同時押しを見切らないと、音楽にならないというのが大変です。判定も非常に細いように思います。
ただ押すところが多いハイパー曲よりも、遙かに骨太な仕上がりです。伊達にポップン1で最上級難易度をうたってないね。
RAVE(レイヴ)
e-motion |
ARTIST
e.o.s |
あの興奮がよみがえる! 伝説のヒットナンバー!!
ポップンミュージックにおける隠し曲の一。ビートマニアで一世を風靡した曲が実はポップンにも入っていました。特定の曲を、一定のGREAT率でクリアすると三曲目に現れる。ビートマニアでリズムアクションゲームをならしたプレイヤーの前に、颯爽と現れる確立が高い? 好敵手出現、というシチュエーションが燃えますね。私もポップン以外の音ゲーで、ポップンの楽曲に巡り会ってみたいものです。その出会いは旧友との再会か、それとも好敵手の再来か、という感じで。
ポップンという舞台で聴いても、非常に格好の良い曲ですよね。譜面にも変に難しいところがないので、綺麗に叩くことに集中できるのがまたいい感じ。
あの名曲が、今ポップンで甦る。弾き手は他ならぬあなたです。
BONUS TRACK(ボーナストラック)
すれちがう2人 |
ARTIST
apresmidi |
注目のボーナストラック収録! 甘くせつないラヴソングだよ。
ポップン1のエンディングテーマ。SANAE(Sanaさん)さんのウィスパーヴォイスで歌われたあの曲にも、ちゃんと譜面が用意されていました。
とはいえ、出現条件が非常に厳しいです。その上ポップンは2から本格的にやり始めたため、ポップン1の頃に叩いたことが無いってのがちょっと寂しいですね。
日本語の女性ヴォーカル曲って、まだポップン1の頃では珍しいですよね。そういう意味では、当時この曲の価値と意味が少し想像できます。もうちょっと早くポップン始めるべきだったかなぁ、と後悔してみたり。
エンディングに別れ歌を持ってくるのももの悲しいですが、歌詞がさわやかなので切なくなることはあっても寂しくなることは無いですね。
さようなら、またいつか。再びポップンの前で、逢えますよう。
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