[シガー」の様な丸い船体にプロペラが一つしかない船は、単純に考えればプロペラが回り出すと船体も反対に回ってしまいます。「シガー」の場合は船底に重いエンジン、ボイラー、燃料の石炭を積んで重心を下げていましたが、燃料が少なくなったりスピードが上がってくれば、傾きも大きくなり立っているのも難しかったかもしれません。
[cigar-1]
シガー1」はトルクの影響がどのくらいあるのか見るために外観は魚雷のような形にしました。回転を止めるために重心を下げただけでなく、プロペラの後流を逆ピッチに曲げた固定翼で受けて傾きを消そうとしましたがあまり効果がありませんでした。
結局、走り出すと30度位傾いてしまい、残念ながら2重反転ペラにするのが一番無難と言うことになりました。
シガー1」の3分割にした船体です。
左端は舵の付いた船尾、中央が船首で中には浮力体が入っています。(後で魚雷にしようと思い自動潜舵を付けました)右端は動力装置、ラジコン装置の入った船体中央部です。手前を向いているのがタービンペラです。
[cigar-2]
シガー2」は本物と違って2重反転ペラになっています。逆ピッチの2枚のペラはゴム動力で反対方向に回ります。
船体はスタイロフォーム製で軽すぎるためナマリを船底に埋め込んで吃水を下げました。

走らせてみると舵利きが少し悪い以外は問題ないので、次は金属製船体にスチームエンジンで作ってみようと思ってます。

ゴム動力なのでパワー不足!

それにしてもプロペラの水面から出ている部分、水しぶきを上げて見た目は面白いけど、設計者のRoss Winansさんはどう考えていたのか....こういうのもロマンの内なのかもしれません。

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